かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

鶏の異変、確認まで2カ月 死亡羽数少なく見逃す

以前にもはやった鳥インフルエンザです。鳥インフルエンザは鳥がかかるウイルス性の風邪で、基本的には人間には関係無いはずですが、ウイルスと言うのは遺伝子レベルでの変化が急激で、いつ人間に感染するとも限りません。また、短い人類の歴史を見ても、伝染病で非常に多くの人が犠牲になっていることを考えると神経質になってしまうのもうなずけます。
今回も2万羽近くが処分されています。殺すのは可哀想だから、薬をあげて直してあげれば良いのにと安直なことを考えていたのですが、中国でこんなことがありました。人間にも使われている薬を鶏に投与して鳥インフルエンザを抑えようとしていたというニュースです。先程も言いましたように、ウイルスは変移が速いのですが、それでもいろんなウイルスが周りにいると、一種類のウイルスが大きく繁栄することはありません。栄養とか場所の取り合いみたいなことが起こってます。ところが、薬によって、ウイルスを殺そうとすると、薬に耐性のあるウイルスだけが残って一気に増えると言うわけです。
ちょっと誤解の無いように付け足しておきますと、薬局などで売っている薬の多くは直接ウイルスをやっつけるのではなく、体の免疫力を強化したり、症状を抑えたりする程度のものです。今回のニュースにあるアマンタジンとは、インフルエンザウイルスA型に効力を持ち、B型には効かないというものです。普通のお薬をのんでも、次から薬が効きにくくなると考えるのは安直です。
ちょっと話がそれてしまいましたが、まとめるとやはり安易に鶏に薬を投与するわけには行かないと言うことですね。鳥インフルエンザは渡り鳥が原因だろうと見られていますので、外から鳥が入れないようにするとか対策を取っていればある程度防げるようですし、完全とは行かなくても、皆さんのちょっとした心がけを重ねて予防してゆくのが一番のようです。