かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

燃料電池車、米の一般家庭にリース ホンダが初の試み

今一番熱い燃料電池の話題です。4人乗りのFCXで月5万5千円位らしいです。今回は、なぜ日本ではなくてアメリカを選んだのかではなくて、燃料電池は本当に夢のエネルギーなのかを考えてみたいと思います。
小学生か中学生あたりの理科で実験をすると思うのですが、水に電気を流すと水分子が分解されて水素と酸素が出来ます。水に電気を流すと水素と酸素に分かれるなら、水素と酸素を合わせると電気が起こるんじゃね?というノリで研究開発されたのが燃料電池です。私は中学生のころ、水に触媒を与えたら電気が無くても水素と酸素に分解されるのでは?という視点に立ったと言う言い訳で袋に水をいれて鉄クギを一ヵ月つけたまま置いたけど、酸化しなかった、なんでだろーという自由研究を出した経験があります。目のつけどころは同じって事ですよね。
話しはそれましたが、燃料電池は水素と酸素を触媒(それ自体は変化せず、他の物質の化学変化を促進させるもの。酸素を作る実験で過酸化水素二酸化マンガンを使ったと思いますが、この二酸化マンガンも触媒です)を通して接触させると電気と水が出来ます。最近は、水素の運搬が大変(ボンベで運んでも危ない)なので、水素を含んでいるメタンガスなどを使うという燃料電池もあります。
では、燃料電池は夢のエネルギーなのかどうかという事ですが、それは実は微妙だったりします。今は顕著にはなっていませんが、燃料電池が各家庭にまで普及し出すと、水素やメタンを大量につくり出さなければなりません。先程、水の電気分解の話をしましたが、水素を作るには電気が必要になったりします。メタンは炭素原子を含みますから、反応過程で二酸化炭素を発生しそうです。
この燃料電池を夢のエネルギーにするためには、家庭から出る生ゴミや産業廃棄物(ワラとか)を用いて微生物の力でメタンなどの燃料電池で使用できる資源をつくり出し、それを各家庭に販売するという形にするべきです。
最近は、環境だけではなくテロや災害に気を配る必要が出て来ています。それだけ基準が変わって来たとも考えられます。循環社会における課題として、化石燃料(石油など)を使うと言う何百万年の和から数年の和へと循環の和を小さくしてゆくことを考えないといけないのではないかと思います。