かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

博士課程に残る人

やっぱり標準語で書いてたら、堅苦しくてあかん。調子も出ん。
ということで、以降御覧の皆さん関西弁風に読んでください。

ブログを検索してみると、博士課程とかで赤裸々な日記を綴っている人が以外と多い。
私は既に一般企業から内定(厳密には内々定)をもらってるけど、博士課程を経て一般企業へ就職する人はちょっと少ないみたいやね。
博士が100人いる村を参照してみると、博士課程を卒業する8%程度が企業に行ってるみたい。統計に関しては他のページでも検証されているのでそれを探して頂くということで。最後の死亡者行方不明者は、どちらかと言うと”その他”という感じなので、全員が富士の樹海を目指して旅だったわけではないと。
私の場合は、一般企業のそれも研究職じゃないので、”なぜ進路を変更するのか”を真面目に考える必要があった。企業での面接で、”なんでうちにきたの?”と聞かれて答えられないと話にならないしね。で、その辺の就職活動の苦労話とか自分なりにつかめたコツなんかは置いといて(前フリなんやったんや?)今回は、博士課程に残っている人についての思うところを少し。
企業での就活でもちょっと言われたことあるけど、やっぱり一般の人って博士は変わってるって思ってるみたい。なんでや知らんけど。でもまぁだいたいテレビで見る”何とかハカセ”で博士の評判をあげてる人は少ないわな。企業の人(OB)にも言われた。企業でも研究所なんかは偏屈でも研究が出来るヤツが欲しいけど普通の仕事では変な人やと思われて嫌厭されると。
博士と話す機会の少ない人らの博士に対するイメージを集めてみるとおもろいかもしれん。日頃は何も喋らんけど、貧乏ゆすりはずっとしてて、ちょっと言い間違いすると激しく挙げ足を取ったり、何かにつけて”科学的合理的じゃない”と叫んでるみたいに思われてたりして。いや別に知合いをモデルにしてませんよ。
実際の所どうなんか?んー。ちょっと難しいなぁ。博士になる人って、普通の大学卒より5年社会に出るのが遅いってだけでなくて、多くの人が就職するタイミングで、”やっぱりおれは一般企業にはあえへんわ”ってな感じで博士に残る人もおるしな。周りに合わせる必要ないって開きなおってるヤツがおらんとも言わん。確かに大学等に残って小さい所に所属する分には、それでもええわな。周りもあいつ変やけど、研究頑張ってるし、やっぱり専門は詳しいと思わせておけば、認めてもらえそう。
まぁそういう人も必要やったんやろう(これからは大学も変えて行かなあかんと思う)。
しかーし。企業の方々に言いたい。というか、もう内定もらってるからどうでもええねんけど言いたい。一般企業に行くことを想定しつつ博士課程に進んだ人間も(ここに)おるわけやし、企業に面接に行ってる時点で変な人は少ないというか、大学生と比べても変な人率は変わらんやろう(あくまで面接の時点で)。修士の段階で一般人になることをあきらめた人間は博士の段階でも企業にいかんて。だからもうちょっと博士課程の求人を広げてあげて頂戴。
ただですね。そうはいってもですね。やっぱり変な人率の高い環境にいて一般人の思考を正しく保てているのかというのも疑問ちゃ疑問。私もちょっと変わってるかもしれん。でもちょっと位ええやんとかいうてるとまた開きなおってると言われてしまいそうやね。あぁ袋小路や。
ということで、修士の段階で企業に行っても適応出来んと思って博士に来る奴は、私も迷惑したんよ。今は周りにそんな変なんおらんけど。中高大と部活もサークルにも入らんで、院でも極力人と接しないで研究しかしなかった奴はやっぱり迷惑やねんて。だからいらんと言うわけじゃなくて、人と接する事が嫌でも我慢して出来る大人になってもらうために、周りの環境も考えてやらんと行かんのかもしれん。っていい加減な事書いてると、誰かを迫害してるみたいで嫌やな。
で、今日のタイトルなんやったっけ?。”博士に残る人”?。だいぶそれてるような気がする。
博士に残る人って、確かに企業向きじゃないというネガティブな理由の人もおるけど、やっぱり研究が面白いという人の方が圧倒的に多い。もうよだれがでるくらい楽しい。だからこの先報われるかどうかを考えずに突き進んでしまうんよね。
それもどうかと。
最近は、人事と言うか、博士の求人の枠が少ないことを感じる機会も多いので、不安を口にする人もおる。やけど就職活動はしない。そらそうや。大学等の求人は8月ごろからぼちぼちで初めて、本格的なのは10月〜2月やねんから、時期が全然違う。企業に行けなかったから大学に残ると言うことは出来ても、大学に残れなかったから企業に行くというのは勇気がいるんよね。私はヘタレなので企業に行きましたが、ダメでも大学には残ろうとおもっとりませんでした。大学に残りたい人も同じで、あかんかっても企業に行くという選択はせずにひたすら枠を探し続ける。博士は人生の旅人。ときどきブランクが空こうとも、枠から枠へと旅を続けるのです。幸せのパーマネント(雇用期間の決まっていない枠)を探して。
研究職を目指す人の最低条件として、自分で研究テーマを見付けて来ることが出来る人ってのがある。いま作った。
学生のうちはいいけど、ひとたび金をもらう立場に立つと、やっぱり自分で考察して検証して改善してと言うサイクルをひたすら実行出来る人じゃないとダメ。もちろん興味のある分野なんだけど、それでもそこまで頑張れない人は研究職を選ばない方が幸せだと思う。もちろんやってみてあかんかったら進路変更というのもあり。じゃあ博士課程の学生はどうなの?と言われると適応しているのは半分くらいなんかなぁ。やっぱり自分で使える研究費もないし、金もらってないからモチベーション低いし、授業行ってないのに授業料を取られつつ、後輩の面倒を先生の代わりに見ているのよね。さぼると職を失うという緊張感もない。学生はそんなもんやとも言えるけど、もうちょっとなんとかならんもんかな。
また話がずれてもてる。
要するに、博士課程と言うと、ちょっと変な人が多くて、頭は賢そうで真面目そうで頑張ってそうなイメージがあるかもしれんけど、それは割合の問題でそうでない人もおると。
今日は何が言いたかったんかと言うと、”博士課程です”というと、すごいですねと言われることがあるけど、実はそうではなくて、好きなことやってるだけですよと言いたかったんよね。

またそのうち 博士課程で就職するコツ とか 博士を取るメリットとか書いてみたいと思います。気が向けばね。