かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

老化に活性酸素関与せず 日米チーム、従来の説否定

今までテレビでも散々活性酸素が老化の原因だと騒いでいたわけですが、どうもそうじゃなさそうだぞという事をサイエンスに発表しましたと言うニュース。
じゃあなにが原因なんじゃ?と小一時間ばかり調べてみたのです。
サイエンス(ホーム)
タイトルは”Mitochondrial DNA Mutations, Oxidative Stress, and Apoptosis in Mammalian Aging”です。
実際に行ってみて探してみると分かるかもしれませんが、多分普通のご家庭では読めません。
この手の学術雑誌は読むために契約が必要です。学術施設では一括して契約されている場合もありますので、学生さんが学内からアクセスする場合には論文を見れるかもしれません。
つまり著作権にうるさそうなので、英語や日本誤訳を載せるのはかんべんして頂いてください。ちょー簡単に御説明させて頂きますと、

いままで活性酸素の影響によるミトコンドリアのDNA(mtDNA)の変移の蓄積が加齢に影響するっていうてたけどー、調べてみたらアポトーシスが影響してるっぽいんやー(意訳)

と言う感じでした。
アポトーシスとは細胞が自殺することです。私達が生まれる前に、手の指は5本ともつながっているのですが、指の間の細胞が徐々に自殺することで、5本に分かれます。イモムシがチョウになるときも、マユの中で細胞が自殺し、泥々の状態から体を作り直します。反対の言葉としてネクローシスというのがあります。細胞が壊死(えし)することです。痛めつけられたりした細胞が死ぬことを指したりします。
ひょっとすると、活性酸素アポトーシスを促進する酵素の活性を促しているという可能性もありますが、とりあえず今まで考えられていた加齢のシナリオからは外れそうだという感じでしょう。間違っていたらごめんなさい。
人間等の多細胞生物は両端を持つDNAを持ったときから寿命は免れないのかもしれませんが、それでもちょっぴり多めに生きたいと言うのは多くの人の夢かもしれません。最初は子どもが見たいと言い、娘の花嫁姿から孫、曾孫(最近急かされます。その前に嫁を紹介してくれ!)とささやかな夢が広がってゆくんでしょうね。
人間が長寿になると今以上に文化の蓄積が出来ます。大きな弊害もありますが、知識の蓄積も大きくなり、科学が更に発展する可能性もあります。