かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

平凡・無害なウイルス、実はがんキラー 米チーム確認

日本人成人の85%が感染経験のあるアデノ随伴ウイルス2型(AAV2)がウイルス性のがん細胞を死滅させ、普通の細胞には影響を与えませんでしたよというニュース。
なかなか期待の持てるニュースです。がんは自身の細胞が変異し異常増殖する症状ですが、原因は非常に多岐にわたるようです。その中のひとつに対して効力を持つウイルスが見つかったということなので、完全な解決になるわけではありません。しかし、このAAV2ウイルスの化学的反応を解明することで、がん細胞と普通の細胞の見分け方が分かるかもしれません。
現状の問題は何でしょうか?85%の成人が感染経験があるということは免疫もあるかもしれません。がんを殺すウイルスを作っても、免疫で殺されてしまいそうです。また、このウイルスはがん細胞のDNAを変異させている可能性があるということですが、ウイルス自身の変異が非常に早いために、正常な細胞を殺してしまうように変異する可能性もあります。
安全に使うためには、やはりウイルスががん細胞を見つけるプロセスや化学反応を解明し、特定の酵素等を見つけ、薬として提供することではないかと思います。


しかし、このまま人間が死ぬ要因を取り去ってしまったとき、人間は何で死ぬのでしょうか。この話題はそのうち気が向いたときに触れたいと思います。