かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

間伐材+超音波=バイオ燃料 軽油代替、2年後実用化へ

タイトル通りで、間伐などのバイオマスと植物油を利用して、バイオディーゼル燃料(BDF)を製造する商売を2年後位からはじめようかしらと言うニュースです。
この最大の利点は何かと言うと、作られたバイオディーゼルを使って排出された二酸化炭素バイオディーゼルを作った元の植物が取り込んだ二酸化炭素なので、全体としてみると排出はゼロだと言う点です。
もう少し言うと、今我々が使っているガソリンも元は大昔の動植物だったわけで、そういう意味では長い年月でみた二酸化炭素の排出量はゼロなわけですが、それはつまり、ガソリンを使い切ってしまうと大昔の二酸化炭素濃度に戻ってしまうことを意味しています。正確には、海の生物も大量に二酸化炭素を吸収し続けてくれているので完全に元に戻るわけではありませんが・・・。
ニュースを参照すると”製造設備が簡単”らしいです。うまく小型化が進めば自治体レベルでのバイオディーゼルの製造が出来、エネルギーも含めた地産地消が可能になります。
現在の発展途上国が発展するためには、大きなエネルギーを必要とするわけですが、それもこの細かいレベルでの生産と消費が実現すれば、本来の意味での”身の丈”にあった生活が出来ていると言えるのではないでしょうか。


同時に問題点も考えてみましょう。
まず、設備の小型化が出来ればという前提で話をしていましたが、大型化が進むのであれば大量生産のために、日本以外で作ることになります。それ自体は別にかまわないのですが、今まで油田を作って来たところではバイオマスは出来なさそう(土地が枯れている)なので、実質的な”油田”地域がシフトすることになります。巨大なエネルギーや利権を産むところは抗争の火種になり、治安の悪化やなぜか経済の後退を招く要因になったりします。今は間伐ですが、そのうちディーゼルを作るために木を伐採するようになると、結局はエネルギーの枯渇を招きます。
現段階では問題は顕在化していませんが、やはりこれからどうなるのかを考えながら、少しずつでも手を打って行く必要があります。エネルギーの問題と言うのは各国の思惑も有り非常にデリケートな問題だったりするのです。