かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

日本の莫大な借金はどうやって返すのか3?

前回計算式をもって、平均の利率を3%としたときの借金の返済シミュレーションを行ったわけです。
49兆円と言うと想像しにくいので、490万円の年収に例えて計算しています。
一応まとめておきますと、

借金 : 7500万円
金利平均 : 3%
返済期間 : 50年
毎年定額で返済
金利は複利
→490万円の収入の内、291万円を借金の返済に回すことになる
※前回同様、49兆円税収を490万円の年収に例えています。

これじゃあまりになんだなということで、他の条件ならもっと希望が見えるのか?を調べてみましょう。
ようするに計算式をそのままグラフにしただけなんですけどね。
平均利率が1%、2%、3%の三パターンでそれぞれ示しています。
横軸は返済年月を表しています。10年と言う数値は10年で借金を返済するという意味です。
縦軸ですが、単位は万円上のグラフは毎年返済する金額で、下のグラフは完済したときに支払った総額です。

返済年月を30年より伸ばしても、返済額はそれほど変わっていないということが分かります。
逆に言うと、200万円程度の返済額では借金は減らないということを示しています。(利子と返済額が同額であれば、借金は減りません)
そして、返済総額は年月を伸ばせば伸ばす程大きく増大してゆくことが分かります。
グラフがよく分からないという方のために、グラフを書かせたスクリプトの一部を載せておきます。
ソフトはgnuplot(にゅーぷろっと)です。

unset multiplot
a=7500
f(a,r,n)=(a*r*(r+1)**n)/((r+1)**n-1)
set xrange[1:100]
set yrange[0:3000]
set lmargin 0
set bmargin 0
set rmargin 0
set tmargin 0
set multiplot
set origin 0.1,0.5
set size 0.6 ,0.4
set format x ""
plot f(a,0.01,x) title "1%" ,f(a,0.02,x) title "2%" , f(a,0.03,x) title "3%"
set origin 0.1,0.1
set format x "% g"
set yrange[7000:20000]
set xlabel "Year"
plot f(a,0.01,x)*x title "1%" , f(a,0.02,x)*x title "2%" , f(a,0.03,x)*x title "3%"
#xrangeを変えたり、yrangeを変えることでグラフを拡大できます。
#xrange,yrangeをコメントアウト(行の先頭に#を付けること)して、"01.plt"と適当なフィル名で保存し、gnuplotからload "01.plt"するのが楽です。

返済総額を(490万円の年収で)1億円程度に抑えたいと思うと、年率2%でも30年返済を考えなければならず、ざっと340万円程度返さなければならないという事を示しています。


なんだか悲しくなってしまう計算結果です。


ところで、この図を挿入とか文字を大きくみせたりとかって皆さんどうやっているんだろう?