かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

ルイジアナ州知事、略奪犯の射殺命じる 米ハリケーン

一応おおまかな話はしっているんですが、ずいぶんと大変な事になっているみたいですね。


ネットに落ちているニュースやらテレビで見た情報からまとめてみました。間違ってたら教えてください。

アメリカ時間の8月29日朝上陸した超大型ハリケーン「カトリーナ」による被害はルイジアナミシシッピアラバマの各州に及んだ。競技場には数万人の被災者がつめかけ、避難所でも停電、食料不足、水不足、トイレが使えないなど生活環境が著しく悪い。人々がいなくなった市内では多くの死体が浮かび上がりつつあり、また武装した人間による略奪やレイプ等の犯罪が横行し、州兵を動員し鎮圧をはかっている。ルイジアナ知事は略奪や武力に加わった人を射殺することを命じた(9月1日)。警察は”家まで失ったうえ命まで失いたくない”と退職する人もいて、あまり機能していない状態。治安維持に力をいれざるを得ないため、被災者救出が遅れている。アメリカ大統領は1ヵ月の夏休みを二日切り上げてホワイトハウスにもどり指揮をとったが、対策の遅れが指摘されている。アメリカ政府は南部沿岸の石油備蓄施設が使えないために、政府の備蓄石油を放出することを決定した。被災地では台風が上陸する前に避難勧告が出ていたため、多くの人が避難した。被災した人の多くは被害を少なく予想した人か、逃げられなかった人である。被災地域の面積は日本の本州と同じ程度、死者は数千人に達すると考えられる。


報道を見ていると、ここまで問題が大きくなったのはいくつか理由がありそうです。

  • 海抜がマイナスの地域の堤防が弱っていることは以前から指摘されていた。
  • 堤防等の修繕費として組んだ予算の2割程度しか認められなかった。
  • 州兵は多くイラクに派兵している。


アメリカは大統領の権限が強すぎる割に不思議な力学で決まるので時々”バカ”がなるという認識なのですが、被害が大きくなった最大の原因は堤防が決壊したらどうなるとうシミュレーションが十分に出来ていなかった事ではないだろうかと思います。シミュレーションが出来ていれば、巨大台風が来る段階で希望者をバスにのっけて非難させることも可能だったはずです。それと貧困層が広い範囲にまとまって住んでいることもあると思います。


記者が市内に入ろうとしても治安が悪すぎて止められてしまう状態はもう戦場と言って良いのでしょう。産経新聞で触れていましたが、テレビに写る略奪者は全て黒人です。しかし、アメリカの報道ではそのことに振れる事はありません。日本でも同じ状況と言うか見た目では分かりにくいためより問題が見えにくくなっています。この手のいわゆる”人権問題”というのはずいぶんと根が深いものです。
この天災による被害が一段落したら、”黒人による犯罪行為”が問題になって来るかもしれません。それによって新たな差別が生まれてしまっても、”人間的な感情”でそれを非難することは難しそうです。