かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

光る「ミジンコ」、メキシコ湾深海で発見

メキシコ湾の深度約550メートルの海底で蛍光を発するカニやミジンコの仲間を発見したそうです。発見したのは米海洋大気局(NOAA)の研究者。
へんないきものを見ていてもそうですが、生物の研究と言うのは非常に魅力的です。というか楽しそうです。伝わって来るのは面白そうな事だけだからというのもありますが。
特に物理工学を専攻していますと、ときどき自分で考えてつくり出すより、既にあるものを探って自然の英知に触れることの方が面白く見えることがあります。いいわけですごめんなさい。
先日触れましたが、我々が生き残っているのは自然淘汰の結果で、そういう意味では今回見付かった生物も自然淘汰の賜なわけです。鍾乳洞では目の無いエビがいたりしますが、それも目のあるエビよりなにかしら有利な点が勝っていたと言うことを示しています。
しかし、深海で光るミジンコが一体どういう生物的メリットを持っているんでしょうか?ひょっとして相手を見付けやすいとか。敵に見付かるより先に相方に見付けてもらう方が早かったのかもしれませんが、調べてみるともっと面白いことが見付かるかもしれません。
非常に面白そうな研究ですが、それ以上のご苦労も多くあろうとおもわれます。なんせ延々何ヵ月と探して回ってようやく見付かるのに、それだけの予算をとりにくいとか(企業などに直接利益をもたらしにくい)、一瞬の隙を逃してしまうとか(ビデオに全て保存するわけにもいきませんし)、我々には及びもつかないご苦労が山程あると思います。


人間以外の生物がどのような生体を持っているのか詳しく研究することは、新しい医薬を見付ける以外にも、地球の環境が変わった時にどのような生物が生き残って行ったのかを調べる貴重なサンプルにもなります。またわれわれが生きているこの環境がどれだけ多様な生命体によって支えられてるのかを示すこともできます。
やっぱりちょっとたのしそうです。


この前へんないきものの著者の早川いくをさんがタモリ倶楽部に出演していました。なかなか良い感じの方です。著書の一文を引用してみますと、

夜道にうごめく謎のヒモ
プラナリアと同じく再生力が高く、頭部と尾部を切断してつなげると接合して輪っかになってしまう。無論そんなことをしてはいけません。

とこんなノリで不思議な生物を面白おかしく解説しています。ギャグが古いので若干ついていけない部分もありますが、読むと言うより眺める感じなので非常に読みやすい本になっています。
この本に出会う時期が時期なら生物を目指していた可能性も無きにしもあらずです。


子どもの理科系離れが指摘されますが、こういう面白そうな研究の表面だけでなく、もうちょっと深く子ども達に見せてあげられるような人間になりたいです。