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かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

核実験の痕跡で年齢推定 スウェーデンの研究チーム

サイエンス

1950年代から60年代にかけて実施された地上核実験の痕跡のために、身元不明遺体の年齢が特定できますよというニュースです。
スウェーデンカロリンスカ研究所の研究チームがネイチャーに発表しました。

その原理はといいますと・・・、
一応対象を中学生くらいにしまして、用語の説明を下に記しておきます。
地上に存在する炭素の放射性同位体は1兆分の一ほど存在しますが、それは大気中にある窒素原子と宇宙線によって作られています。放射性物質放射線を出しながら徐々にその割合が減っていきますが、地表では一定の割合で供給されるので、炭素原子全体として一定の割合を保っています。しかし、いったん植物などに取り込まれると外から放射性同位体は供給されないので、徐々に減ってゆくことになります。炭素の半減期は6000年程度なので、18000年で全炭素の10兆分の一程度にまで減ることになります。
核(分裂)実験では中性子が大量に放出されます。そうすると、地球上にある同位体の割合がわずかに変化します。地上核実験によって一気に増えた炭素の放射性同位体を取り込んだ人間の歯などからその割合を調べることで、その年齢が分かるというものです。


ちなみに、記事では歯のエナメル質は12歳までに出来上がるので、55歳までの人にしか適用できないみたいですね。


というかいろんな意味で、皮肉なことです。


わかりにくいとか、間違っているとかあれば教えてください。


出てきた用語とその周辺の説明。

放射線
高いエネルギーを持った電磁波や粒子線のこと。さまざまな種類があるが、大雑把には人体に影響のあるビームを放射線と言っていたりする。
放射能
放射線を出す能力のこと。なので、一般的に”原子炉から放射線が漏れる”というのと”放射能が漏れる”というのでは意味がまったく異なる。というか放射能が漏れるは誤用。
放射性物質
放射能を持つ物質。放射線を出す。”原子炉から放射性物質が漏れる”は正しい。放射線は漏れてもたいしたことないけど、放射性物質放射能を出し続けるので漏れると大変。ただし、放射性物質から出る放射線の強度はまちまちなので、本当に危ないかどうかは何が漏れ出したかによる。日ごろ触れている物質にも放射性物質はわずかに含まれています。
原子
物質を構成する最小の物質(だった)。化学反応で分解される最小単位と定義しなおした方が良いような気もする。特殊な装置を使うとさらに分解できる。110種類ほどある。
原子核、電子
原子を構成する物質。プラス(陽子)とマイナス(電子)の電荷(電流の元)を持つ。原子核が真ん中で電子がぐるぐる回ってる。イメージとしては、トラックの中心に米粒ほどの原子核があって、そのトラックの周りをホコリほどの電子が回っているという感じ。トラックの大きさは1センチの1億分の1とか。
陽子、中性子
原子核の構成物質。陽子はプラスの電荷を持つ。中性子電荷を持たない。原子核の種類は、中に陽子がいくつ、中性子がいくつあるかで決まっている。数は3000種類程度ある。一般的な原子の種類とは、原子核の中に陽子がいくつあるかで決まっているため、原子核の種類よりは少ない(中性子の数が異なるだけで同じ原子がたくさんある)。原子核には種類によって陽子がいくつかあるが、すべてプラスの電荷を持つので互いに反発しあっている。それを押さえ込んでいるのが中性子
同位体
原子核の中で中性子の数が異なる原子。たとえば、炭素では陽子の数が6個(原子番号6という)で中性子の数が6個ある原子が99%ある。ごくわずかに中性子が7〜9個ある原子もある。この場合、炭素の同位体は4種類あるなどという。
放射性同位体
同位体の中でも放射能を持つもの。放射線を出し続けるのでいずれ原子が崩壊する。崩壊する時間は原子核の種類によって異なるが、総数が半分になる時間を半減期として定義している。
地上核実験
原子核中性子をぶつけることによって原子核を崩壊させることを核分裂という。ウランなどでは核分裂の際中性子を二つ以上放出するので、一つのウラン核分裂すると、隣にある二つのウラン核分裂を起こし、連鎖反応させることが出来る。この連鎖反応を急激に引き起こし爆発させる兵器を原子爆弾という。原子爆弾はその原理から中性子を大量に放出する。むかしむかしは、地下でも地上でも原子爆弾の実験が行われていたらしい。最近は臨界前核実験が行われ・・・