かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

英語の論文の書き方

とえらそうな題目を掲げてみましたが、私もそれほど得意ではありません。


昔、論文を書く際先生に、
”他人の論文から文章を持ってきなさい”
と言われたことがあります。


最近、博士論文を書いていますが、やっぱり他人の論文を参考にしながら書いています。


そこ、だめじゃーんとか言わない。


結局どの論文も自分の意図していたことを完全に反映した文章なんてないので、アレンジすることになるわけですが、それ以前に自分の主張に近い文章を探す作業がかなり大変。
グーグルスカラー最高!※普通の方には見れないものが多いと思います。
他人の文章をたくさん読むので、こっそり勉強になっています。


一応、極力毎日英語の小テストをすることで、英語の勉強に対するモチベーションを維持しています。小テストは30分以内のものを選びます。しっかり点数をつけてやると、テストを見直す気力にもつながります。


ちょっとここで、つたない知識で学会誌等に論文が載るまでを説明してみましょう。

  1. まずは研究をしましょう(当たり前)。
  2. 掲載してもらう雑誌を決めます。自分の研究がどの程度なのかを考えます。最近は比較的短い期間で掲載される論文もあります。掲載までの期間を短くすることで、すばやく研究成果を世に披露することが出来ます。その代わり、目新しい研究成果に限られます。
  3. 雑誌を決めると、投稿します。投稿の方法はまちまちですが、普通はTeXだったり、ワード形式だったりして、ようやくオープンオフィスの形式も認めるところが出始めたという感じでしょうか。論文掲載にあたって、普通は査読がつきます。査読とは雑誌に論文が掲載されるにあたり、”過去に同じ様な論文が掲載されていないか”、”その雑誌に適切な内容の論文か”を審査します。英語であれば、文法等を指摘されることもあります。普通に”この単語は不加算名詞なので冠詞はつかないよ”とか言われることもあります。
  4. 査読に指摘された部分を修正して、提出してを査読がOKを出すまで繰り返します。ここで、あまりに査読がひどいとか思った場合には、雑誌の編集部に文句を言うことも可能だったと思います。
  5. ようやく論文に掲載されます。
  6. 自分の論文の別刷りを買っておきます。


論文の別刷りとは、雑誌に掲載されるのとページ数まで同じ内容の自分の論文のみ印刷したものです。一応厚紙の表紙がついているものが普通です。共著者の皆様に10部/人とか配ったり、自分が他の研究所等に就職の面接を受けに行くときにもって行きますから、意外と重要なアイテムです。数百部注文することも普通にあります。


ちなみに、掲載される論文は、いまだに編集側で打ち直し、編集側の都合に合わせて図を張りなおし、掲載される形になります。こちらが送った電子データをそのまま使うところはまだ少数派なんでしょうかね。


ということで、査読で指摘してくれるんなら、文法なんて適当でいいじゃーんとかいって書いてしまうと、あっさり拒否されてしまいます。リジェクトです。なので、皆さん結構文法には気を使って書くんですよね。


みなさんも、気が向いたら論文などを投稿してみてはいかがでしょうか?無理?いやいや意外とニッチな分野では、書けるかもしれませんよ。