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かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

論文の管理

研究生活をしていると、他人の論文を漁ることも多々ありますが、技術的な仕様書やアプリのチュートリアルなど、PDF文書を大量にため込んでしまいがちになります。


論文を書くときには、今までの人がされた事を踏まえて研究をしている以上、関連した論文を引用することになります。
私も博士論文を書く際には、関連する論文を多く引用しています。


さてさて、ここで問題になるのが、今まで押収したPDFの学術論文なわけです。一昔前であれば、全て印刷してキングファイルにでも保管していました。自分が論文を書くときにもキングファイルを取り出して、昔を思い出しながら探すということが当り前だったのです。これは、論文を印刷する際にまとめて購入している雑誌(学術論文をまとめて印刷した本)から直接コピー機を使って印刷していたという事も多いに関係していると思います。しかし、今では大学等の研究機関で雑誌を発行している団体と契約して、ネットで一論文単位でダウンロード出来るようになっていることがほとんどだと思います。もちろん紙の雑誌も買っていますし、私はPDFで論文を落して来ても、良く読む論文は印刷して保管します。
学術論文以外もそうですが、PDF形式のファイルをパソコンで保管する場合にはメリットデメリットが出て来ます(当り前)。
まずメリットとしては

  • 劣化しない
  • 保管がラク。大量に保管できる
  • フォルダ単位で分類がしやすい
  • 文章内で検索が可能
  • 場合によってはリンクなどがついている

等があると思います。逆にデメリットは

  • ディスプレイでは読みにくい
  • ファイル名から内容が分からない
  • 気軽に落せる分大量に保管してしまいがち
  • 環境によっては読めない場合がある

という感じになるのでしょうか。


だいぶ話は脱線しましたが、博士論文を書く際に、今回は全部TeX+EPSで頑張ってみることにしました。TeXは今までもたびたび使っていましたが、最近ではword形式でも投稿が可能だったり、無理してTeXを習得する必要は薄れつつあります。要するに記念です。しかし、記念にTeXで作るにしてもやはりそこはそこ。手抜きはせずにいろいろ試してみました。その過程で、TeX文書内で論文を引用するときにbibtexを使うことにしました。これは独自の形式ですが、論文のタイトルや著者、雑誌名等を書き、一つの論文に対して一つのラベルをつけるというものです。書いていて分かりにくいのでサンプルを。

@Article{独自のラベル,
author = {postmaster},
title = {かってにインパクトファクター},
journal = {},
year = 2006,
volume = 1,
number = 3
}

こういうのをだらだら並べたテキストファイルを作って、TeX文書内で\cite{独自のラベル}と書くと、あとは自動でやってくれるものです。ここではbibtexの紹介をしたいわけではないので、興味のある人はかってに調べてください。最初は参照する論文をだらだらとテキストで書いていたわけですが、いい加減飽きて来たのでbibtex文書を管理してくれるツールがないか探してみることにしたのです。そうすると思ったより一杯でて来ました。その中で私が使うことにしたのがJabRefです。他にもいろいろあるので、この辺で調べてみると良いと思います。
このJabRefですが、若干癖があるため、なれるのに苦労したというか、いろいろ思考錯誤しましたが、なかなか使い勝手の良いソフトです。bibtexオンリーで使う分にはそれほどお勧めは出来ませんが。それより私が注目したのは、このツール、PDFの置き場所やURLまで保存できるようになっているという点です。さらにアブストラクトを記述する欄まであります。つまり、有益なPDF文書やURLを発見した場合、その要旨をコピーしてJabRefで管理してしまえば、あとであのファイルどこかなとかいろいろ探す手間が省けるようになります。javaで作られていますので、文書が膨大になったときにどれほどの速度を確保できるのかは分かりませんが、それでもgoogleツールでデスクトップを検索するとまずいファイルが続々出て来てしまう皆さんには非常に重宝されること請け合いです。変なセキュリティーホールを心配しなくても良いですしね。
TeX自体が今後使われる機会の減って来るでしょうが、bibtex形式で論文を管理する習慣をつけると、あとあと助かることもあろうかと思われます。興味のある方はPDFが溢れてしまう前に試してみるのも一興かと思います。