かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

なにが問題なのかがよくわからない。。。

こんなブログが上がっていたんです。
放射線照射した血を輸血しているという現実|船橋市議会議員高橋宏 揺るがない、動じない、諦めない

内容は以下の通りです。「輸血を避け、代用液を使用している例が、海外では多数報告をされている。A・J・シャドマン博士は、「私は、2万例以上の外科手術を行ってきたが、輸血を施したことは一度もない。普通の食塩水を多く含ませただけである。そのほうが、一層よく、また安全である。血を失ったどんな症例にもこれを使ってきたが、死亡例は1つもなかった。チョークのように血の気が失せ、石のように冷たくなっても患者は生き延びてきた」と報告している。さらに、デューク大学医療センターは、「輸血は、益となるより害となる可能性がある」との研究を発表している。輸血医療の危険性について、どのように認識しているか。献血推進事業は、縮小すべきではないか。」

GVHDが発症したらほぼ100%助からないそうです。つまり免疫抑制する為に、放射線照射しなければならないのです。では、その放射線照射した血を輸血するのですが、この血液、自分の体に入れたいという方いらっしゃいますか?(笑)いや、笑いごとじゃないんですけど、今更放射線についての危険性を述べるまでもなく、こんな死んだ血を輸血してもまたすぐに輸血しなければならないのは明らかです。

私はよく献血をするようだと思うのですが、その献血した血液を放射線照射して輸血していることが問題だと。その代わりに食塩水を注入すればいいという海外の事例があるんだと。

これ読んだ時に、最初に思ったのが、食塩水の輸血って、戦時中の人体実験でありそうな話題だよねってこと。
どこまで入れたら人は死ぬのかってやつ。
血液には食塩水と違って、人が生きるために栄養やら酸素やら二酸化炭素やらを運ぶ機能があって、それの代わりに食塩水を使うと、この機能は低下しないわけないよね。
だって、献血したあとは、ちょっとふらふらすることもあるじゃん?
これは、血液の機能が低下したために起こるんでしょ。

食塩水注入って、どこまで入れても問題ないのか、人によって違うのか、その辺りのエビデンスがどこまで揃っているのか甚だ疑問だ。

で、その次は放射線照射。



そもそも放射線ってそんなに危ないんですかね?ってところからスタートしないといけないんですけど、多くの皆さんはラドン温泉に昔からありがたがって入ってますよね?自然界に実は多くの放射性物質が含まれていますよね?地域によっては自然放射線量の強度が異なり、かなり強い地域もありますよね?

自然放射線 - 日常生活と放射線 | 電気事業連合会

自然界からの放射線を「自然放射線」といいます。今、1人が1年間に自然放射線を受けている量は、世界平均で2.4ミリシーベルトといわれています。

世界には自然放射線が非常に高い地域があることはよく知られている。 - Yahoo!知恵袋

結論:ラムサールの8つのラドン放射線レベルの異なる地区で、2年間にわたり、肺ガン調査を行ったが、最も放射線レベルの高い地区がガン発生率は、他の地区よりも低かった。自然のラドン放射線のレベルと肺がん発生との間には、ネガティブな関係=背反関係があると結論できそうだ。 
年260ミリシーベルの環境下で、妊娠し、幼少期を過ごし、成人し、老年を迎えるラムサールの人々は、ガンに侵されるどころか、むしろ相対的にガンが少ない状況にあることは、ほぼ間違いない。となると、年間100ミリシーベルトいう基準は、超安全基準ということに常識で考えればなってくる。浪江を含む福島の全地区は全く非難をする必要はない、ということになる。


ただし、確かに強い放射線を浴びると死んでしまうことも確かです。
デーモン・コア - Wikipedia


で、この放射線による影響というものは確率的なもので、浴びる量が多いほど、影響を受ける確率も高くなる。
じゃあ、強い放射線を浴びると強く影響されて死んでしまうとして、弱い放射線を浴びた場合、例えば強い放射線の100分の1の量を浴びた時に、影響は100分の1なのかどうかということです。

放射線と発がん、日本が知るべき国連の結論 :日本経済新聞

昨年12月、極めて重要な報告書が粛々と発表された。そこに結論として書かれているのは、原子力科学の専門家が長年にわたり主張してきたことだ。――つまり、約0.1シーベルト(Sv)または10 rem以下の放射線被曝(ひばく)は大した問題ではない。

 「しきい値無し直線仮説(Linear Non-Threshold : LNT仮説)」は0.1Sv(10 rem)以下の被曝には当てはまらないが、世界中の自然放射線量はこの範囲にある。そればかりか、この低線量域は、原子力、医学的治療、そして福島のように原発事故で被害を受けた地域にとって最も重要な意味を持つ。

重要なのは、通常の議論は短期間(一度)に強烈な放射線被曝することを想定しており、同じ量を1年といった長い期間をかけて被曝した場合、影響はさらに小さくなることだ。つまり毎月0.1Sv(10 rem)を被曝すれば影響はあるかもしれないが、年間で同じ0.1Svを受けた場合は、慢性にせよ、急性にせよ認識できるような影響は一切ない。

 さらにUNSCEARは、一昨年の福島の原発事故による識別可能な人体への影響はなかったとしている。「影響無し」としているのだ。

放射線の影響(被曝)は100分の1の量を浴びると影響も100分の1になると考えると、放射線量が増えると、それに比例して(もちろん放射線量がゼロとした場合のy切片は考えないといけませんが)なければいけませんが、弱い放射線量の領域ではそれは認められませんでしたという内容です。


ということで、長くなりましたが、私は個人的には放射線放射性物質については、それほど神経質にならなくても良いと思っています。
チェルノブイリ事件の際には、唯一子供の甲状腺がんだけ増加が見られたということでしたが、甲状腺がんは進行が非常に遅く、老衰でなくなる方の三割程度は知らないうちに甲状腺がんになっている(つまり甲状腺がんの健康に対する影響は殆ど無い)と聞いたことが有ります。また甲状腺がんによる死亡率でも、
甲状腺がんの死亡率

日本の低危険度の甲状腺乳頭がんの10年後の生存率は99パーセントです。

甲状腺がんの診断後すぐに甲状腺を部分的に、または全摘手術をした患者さんの99%は
20年後でも生存しており、この治療を受けなかった場合でも97%の患者さんは生存している
という研究結果が出たようです。

甲状腺乳頭がんは、他の原因で死亡した人の検死の際に発見されることも少なくない一般的ながんであり、甲状腺がんの場合には乳頭がん、ろ胞状がん、未分化がん、髄様がん、悪性リンパ腫の5種類があります。
種類により性質はまったく異なり、中でも、甲状腺乳頭がんは最も多く、日本では甲状腺がん全体の約9割を占めます。
が、多くは危険度の低いがんです。

これらから、甲状腺がんを突然調べると前年に比較して大きく羅漢率が上がってしまう現象が起きかねず、また甲状腺がんになったからといってそれほど気にしなくてもよいだろうというのが私の考えです。

ということで、放射線と聞くと無条件に怖いと思ってしまいそうですが、ちょっと冷静に判断する必要があると思っています。


献血放射線照射についてですが、50グレイと強い放射線を照射していますが、だからといって、死んだ血とネガティブに表現するのは非常に良くありません。
放射線を照射した血液がどれくらい放射化したのか、それの危険性は、現状あるエビデンスを元にどの程度だと評価できるのか、そもそもの輸血の危険性は?
ということが冷静に話し合えればいいんですが、個人的な印象で申し訳ないですが、こういう放射線に拒否反応を示している人は何言ってもダメですよね。

私の家の周りにも、原発反対派の市民団体がよく演説しているんですが、冷静に話し合えれば面白い話も聞けると思うんですが期待できないんですよねー。