かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

山積する社会問題を全て解決出来るわけじゃないけど、残業時間を減らすと、たちまち人生が豊かになります

日刊読むラジオって知らなかったんですけど、そこに面白い記事が出ていました。

小室淑恵「山積する社会問題をタダで解決する、たったひとつの方法」 | 日刊読むラジオ

簡単に言ってしまうと、日本の男性の残業時間が多すぎることが様々な問題につながっており、そこを減らすことで、いろんな問題が解決出来るよという内容です。


うん。大賛成です。


私個人の話で恐縮ですが、これまで社会人をしてきて、非常に極端な就業状況を体験しました。


一つは、もうめちゃめちゃ激務のお仕事。
どれくらい激務なのかというと、朝の7時から夜の25時まで、土日も含めて拘束され、残業時間(就業時間じゃないですよ)が300時間を超えるというもの。ひたすらPCとにらめっこで、バグを見つけては潰しての繰り返し。
一緒に働いていて、拘束時間をごまかせない派遣の人が、2月に2日ほど休んで残業250時間つけていたんで、300時間を超えていたというのは机上の計算ではなく、感覚的にも当たっていると思います。
じゃあ毎月ボーナス状態だったのかというと、つけていた残業時間はゼロ。会社と労働組合との約束で、100時間を超えると何かしら対策を取らないといけないとか、健康診断を受けさせなければいけないとかいうことも有りますが、客先常駐だったので、通常使用している時間管理システムが使えなかったこともあり、上の人は知っていて無視でしたね。
これが3ヶ月ほど続きました。
その前から忙しかったんですが、どうしても配置された人員に対して納期が迫っていたのに諸問題が噴出して収集がつかなくなって行ったんです。
いわゆるデスマーチというやつです。

この状態に置かれるとどうなるのかというと、私の場合、まずろれつが回らなくなりました。その次に短期記憶がぐっと下がってしまっていたようです。あるとき、「あれ携帯どこやったっけ?」って探して回って見つからなかったんですが、同僚の人が「その首に下げているのは何?」と聞いてきて、見たら携帯電話だったなんてことも有りました。

人間関係は良好だったので、鬱になるとかそういうことはなかったです。

ただ、宿に戻って、コンビニ弁当食って風呂入って寝て、朝起きたらコンビニで買ってたパンを食べて、出先に行って、仕事が終わったら、コンビニよって弁当とパンを買ってホテルへ帰る。そんな日がだらだらと続きます。

「今までストレス感じたことないでしょ」とか、「面の皮が厚すぎる」とか、「心臓にひげが生えてる」とかむちゃくちゃ言われる私ですが、この時ばかりは
俺何やってるんだろ?
ってふとんに入る前に自問自答してました。

もう一つは、逆にきっかり定時退勤のお仕事だったとき。
5時20分になると仕事が終わって、そのままさっくり帰れます。
人付き合いとかも特になく、会社の寮も近かったんで真っ直ぐ変えれば6時には部屋に戻れていました。
1ヶ月くらいの研修だったんです。
その時は、帰路の途中にレンタルショップがあったので、ひたすら邦画(AVじゃないよ)を借りて帰って見ての繰り返し。
土日は自転車でその辺の地域をぶらぶら。
1ヶ月と短い春でしたが、非常に文化的な生活を送ることが出来ました。


今はというと、実は幸せな方でして、通常は8時くらいには家につくので、家で子供が寝る前にご飯を食べて、子供と一緒にお風呂に入ることが可能です。
(諸事情あって、晩御飯を家で食べることは少ないのですがそれはまた別の機会に)


何のために働いているんですか?って質問に即答できる人も少ないとは思うんですが、お金を稼ぐことが全てではないと思うんですよ。
稼いだお金を使って何かをすることの方が目的としては大きいと思うんです。
今の私の場合には、家族が安心して暮らせる場所を確保すること、美味しいご飯を食べること、子供といろんなことを一緒に体験すること。
これ全部お金がかかります。
私はそのために働いています。

貯金するのが目的って人だって、その貯金の先に目的があるはずなんです。それが退職した後に不安なく暮らすことだけですって人なら、馬車馬のように働けばいいと思うんですけど、ほとんどの人はそうじゃないはずですよね。

だいぶ話がそれてしまいましたが、私の個人的な経験もあって、やはり残業というのは基本無しにして、その人が稼いだお金でやりたいことをする。そんな社会になるのが一番いいと思います。
きっと経済も回りますよ。