かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

アルバイトが搾取される根本的な原因

ガイアの夜明けでブラックアルバイトの特集をしていたようですね。

月270時間無給労働で使い捨て!「ガイアの夜明け もう泣き寝入りしない!~立ち上がった働く若者たち」(井上伸) - 個人 - Yahoo!ニュース

会社勤めと違って、逃げ切りやすいアルバイトがどうしてブラックな企業に搾取されるんでしょうか?

上記リンクで挙げられている例と比較すると、私の体験なんて些細なものですが、そういえば思い当たるフシが有ります。

私は以前、ホテルでアルバイトをしていました。
結婚式場のアルバイトで、壁際でトーション(と呼ばれる布)を腕に下げて、給仕をするお仕事です。

雇用形態は少し特殊というか、私もよく分かっていませんが、今で言う派遣に近い形(とうか派遣かあれは)で、アルバイト先もホテル直ではなくて、下請けという感じの方々が取り仕切っているように感じました。

朝10時半集合(時間は正確に覚えていませんが)と言われたので、その時間ギリギリに行った覚えがあります。
その時は特に何も言われず、その次も時間ギリギリに行って、特に何も言われませんでした。

ちなみに、私は当時(も今も)、他人と会話するのが億劫で、早めに行って仕事もないのに会話を楽しむことができません。そのため、いつも仕事が始まるギリギリに行くのです。

そのホテルのアルバイトも3回目で、ようやくそこのやり方も少しはわかってきたかなというタイミングで、集合場所に着いた時に監督していた人に言われました。

「うちは、この時計で集合時間を過ぎると30分削ってバイト時間計算しているからね。あと、この時計5分早めているから」


まあ大したことじゃないんですが、計3回。1.5時間分のアルバイト時間は削るよってことをさらっと言われたわけです。

しかも、実際には遅刻していないにもかかわらず。


だったら、10時25分集合にすりゃいいじゃん。

と心のなかで思いましたが、まあそんなこともあるのかと思って「わかりました」って答えた気がします。


これね。今の知識があれば、別に特にやめても痛くも痒くもないアルバイトですがら、労働監督署にでもチクってやればいいじゃんとか思うんですけど、当時はつゆほども思いませんでした。

そうなんですよ。若者(だけじゃないとは思いますが)のアルバイトが搾取される一番の原因は、知識の無さ。そしてその次は、自分だけが我慢すればという、その次の人まで犠牲になることまで意識が行かない想像力の欠如なんです。

でも想像力の欠如って言っても、人間経験したことも、習ったことも無ければ、そこまで考えが行くわけがありません。


思えば、昔、当時付き合っていた彼女が運転する車に一緒に乗っている時に、横断歩道を人が待っている時には、自分の後ろに車が無いにもかかわらず止まるのに、逆に後ろに車があったら止まらない不思議な行動(彼女は、後ろの車に迷惑がかかるからと考えていたらしい)を突っ込んだ時の顔が忘れられません。どう考えても、後ろに車がないなら、素早く通過してあげたほうが結果的に歩行者も早く渡れるはずで、後ろの車がないときにだけ止まるのは、マイナスの効果しかありません。


話がそれてしまいましたが、これからの若者にとって大事なことは、働くルールを覚えることだと思うんです。昔と比べるとそれは平和な世の中で過ごしやすくなっていると思いますが、家族も含めた人との付き合いが疎遠になる仲、何が基準なのかを都度ネットで調べるなんて悠長なこと全員が出来るわけないじゃないですか。
学校で倫理を教えるくらいなら、働くルール教えりゃいいんですよ。中学卒業までに、働くってことがどんなことかしっかり教えてあげれば、確率的にもう少し声を上げる若者が増えて、それに続く犠牲者が減っていく、さらに良い世の中になると思うんですよねぇ。