かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

朝日新聞の報道姿勢に感動した

最近、朝日新聞が震災の後に報道した、
「震災直後に福島第一原発の吉田所長の指示を無視して東京電力社員が逃げ出した」とする内容について、訂正するという事がありました。

朝日新聞、吉田調書記事を訂正へ :日本経済新聞

朝日新聞社は11日、東京電力福島第1原子力発電所事故で政府事故調査・検証委員会が所長として現場を指揮した故・吉田昌郎氏から聴取した記録をめぐる記事について、誤りがあったことを認め、訂正することを明らかにした。

 朝日新聞社広報部は11日午後、「吉田調書報道については誤った部分があり、訂正する考えです。詳細については追って説明したい」とコメントを発表した。

この話は、私も当時すっかり騙された側の人なんですが、このことについて詳細調べてみると、非常に感動したページを見つけましたというお話です。

そのページというのがここです。

吉田調書 - 特集・連載:朝日新聞デジタル

今回はじめて知りましたが、朝日新聞の朝デジスペシャルというコンテンツの一部です。
朝デジスペシャル:朝日新聞デジタル

いや何が感動したって、ページの作り込みが非常に素晴らしい。

同じような作りのウェブは他にももちろんあります。

ストリートビュー アドベンチャー: エジプト – 概要 – Google マップ

ただ、朝日のページは、言いたいことが多い割には、次々と読ませる作りになっており、題材に興味があったことも有りますが、一気に読みきってしまいました。
そして、私の中では当時かなり軽く見ていた、四号機のプールに保存した核燃料が爆発しなかったことについては、薄氷の上の偶然が産んだ産物だったんですね。

しかも、この記事、英語版まであります。

いや、感動したのは本当なんですが、ぜひこの同じ体裁で、従軍慰安婦の大誤報記事の検証もしてくださいね(ここだけ嫌味)。


ちなみに、この吉田調書については、

朝日新聞の「吉田調書報道取り消し」を 市民派弁護士らが大批判 | 井上久男「ニュースの深層」 | 現代ビジネス [講談社]

平和と人権、報道、原発問題などにかかわっている、いわゆる市民派の弁護士が9月26日、「『吉田調書』報道に関して記事全体を取り消さなければならない誤報はなかったと思料します」などとして、同報道の検証を始めた朝日新聞社内に設置の「報道と人権委員会」が事実に基づいた検証を行うことなどを求めた申入書を朝日新聞社の木村伊量社長宛に提出した。

とか言っている、私から見るとアホな人がいます。
なんで人権派とか市民派とか良識な知識人って、こんなんばっかりなんだろう。

当時社員は確かに第一原発から退避したけど、それは指示系統の乱れから伝言ゲームで齟齬があったってのが一番可能性が高い話で、少なくとも”所長の指示を無視して撤退”したことは証明できないんだから、記事を取り消すのは当然でしょうに。
しかも、これは結構名誉に関わるところなんだから、それ相応の対応をしないとね。

報道の自由」は脅かされてはいけないけれども、剣より強いペンで人を傷つけた以上、ごめんなさいするのが間違ってるんですかね?

ますます原発反対派と言われている人たちの悪い印象が、私の中で広がってます。