かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

近い将来の人工知能の行き着く先

最近、コンピュータの発展に伴い、人工知能の発展に目覚ましいものが有ります。

ここで言う人工知能とは、人間と同じように感情をもって考えることではなく、人が対話してみても、人と区別がつかないシステムのことを指しています。

コンピュータ内では、ざっくり言ってしまうと大量のデータベースと条件分岐によって人などからの何かしらの入力を解析して、ひとつの解を導きます。人の脳と同じプロセスでなくても、導き出された解が、人間が出す解と変わらない、もしくは人間に判断できなければそれでいいんです。

人と同じ回答をするコンピュータを作って何をさせようというのか?という話になると、いろいろ理由はあるんだと思うんですが、やはり、重労働、危険な作業、育てるのに時間がかかる、生み出す価値が相対的に小さい仕事を人の代わりにしてもらうことなんだと思うんです。
日本では、これに加えて、純粋な知的好奇心というところも動機として強いと思います。

ではでは、最近の人工知能ではどのようなトピックがあったのかといいますと、

  • コンピュータと人との対話


世界初! 人工知能の13歳の少年、チューリングテストに合格 - ViRATES [バイレーツ]
現時点では、言葉の苦手な人間という前提で、人と判断できないというレベル

  • コンピュータがプロ棋士に勝つ(将棋編)


将棋で人間に勝利…人工知能の進化がとまらない - NAVER まとめ
すでに何人かのプロ棋士には勝っているようです。


ロボットは東大に入れるか。Todai Robot Project
文章問題も文章で回答出来るレベルのようです。

  • コンピュータによる同時通訳


CNN.co.jp : 「スカイプ」に自動翻訳機能導入へ 音声と文字で
さすがにまだまだ違和感はあるでしょう。

  • コンピュータにオペレータを努めさせる


コールセンターに人工知能 みずほ銀“世界初” NHKニュース

  • コンピュータが車を運転


自動運転車との並走で見た「人間と共存」の課題 :日本経済新聞
晴れの日に、地形データなどがしっかり入っていれば問題無いようですが、知らない道、雨の日は運転できないなど、まだ実用としては難しいようです。


人工知能と謳ってないものもありますが、人の仕事を、人と変わらない品質で代行しようという意味では部分的には人工知能といえると思います。


では、コンピュータの人工知能が発展すると、どこまで人の仕事は奪われてしまうんでしょうか?

なぜ、この話題に私が興味があるのかというと、一言で言うと、自分の子供を将来どの方向に進ませればいいのかという判断基準になるんじゃないかと思うからです。
子供の将来は子供が決めればいいんですが、親として一つ意見があってもいいのかなと。

そうなると、あと20年ほど先の未来を考えなければならないんですが、20年先ってどこまでコンピュータが進んでるんでしょうか?

例えば、医療分野であれば、人の問診は完全にとって変える事ができると思います。聴診器を使って音を判断するのもできるでしょう。心電図もレントゲンもCTも診断出来ると思います。簡単な病気であれば、処方箋を書くことも出来ると思います。
ただ、人の命に関わるような部分はどうなんでしょうか?
コンピュータは進歩しても、人は同じレベルでは進歩しません。
5年生存率は50%で、AとBの治療方法がありますが、Aは副作用が強い代わりに回復も早いですけど、Bは外科的なので、回復は遅いですけど、原因を取り除ける確率は高いですよとか。
問題になるのは、その副作用の強さをその人がどのように受け止めるのか、また手術に対する恐怖心をその人がどのくらい感じているのかではないかと思います。
それ以外の、家庭での立場、社会での立場などについては、ある程度パラメータ化できそうです。

コンピュータの能力が上がっても、その人の受ける心理的な圧力などは測れないんではないかなと思います。脳波を受け取っても、そこから複雑な感情を再現しきれないのではないかと。

となると、対面で、相手の感情を考慮しながら話すタイミングを見極めたり、話し方を変えたりしなければならない仕事は亡くならないのではないかなと思います。


次に、SEはどうでしょうか?
SEと言っても幅広いですが、プログラムを組む部分について、例えば仕様書を元にしてテストプログラムを書く部分は比較的早い段階で実現できそうです。もちろん仕様書が正しくなければなりませんが。プログラム本体も出来るかもしれません。
では、仕様書の作成は?となると、これは難しいかもしれません。というもの、お客さんと合意する内容というのはコンピュータ的にはざっくりしていて、解が無限大にあります。
まずどの言語を使うのか?からすら決められないかもしれません。

となると、解が一つに定まらない仕事も当面奪われることは無いのではないかなと考えられます。

車のレースはどうでしょう?
すでに、BMWが自動運転でドリフトする車を開発しています。四輪車も二輪車も、コンピュータがレース出来るようになるのはそれほど遠い未来ではないと思います。ロボットのサッカー大会はすでに開催されています。
ただ、それを人は応援するでしょうか?
たまに人と行う対戦は面白いかもしれませんが、コンピュータ同士の勝ち負けを人が熱狂して応援することは想像が難しいです。

つまり、人に応援される仕事、人気商売はコンピュータに当面奪われることは無いでしょう。
ちなみに、本物の人工知能が開発されれば、その人工知能は、コンピュータ同士の戦いのほうを熱狂して見るかもしれませんが。


ということで、

  • 複雑な人間の心理を考慮して解を変更する必要がある
  • 途中の解が多すぎて、順位付けが難しい
  • 人に応援される

仕事は大丈夫かなと。

となると、営業については、金額の大小にかかわらず生き残りそうです。
ものづくりも、人気を得られるかどうかの判断はコンピュータにはできないでしょう。ただ、方向性の提案位ならできそうです。
デザイン系も全部はなくならないでしょうね。ただ、すでにマイクロソフトExcel2013では、グラフは提案するようになってきています。簡単な資料程度であれば、いろんな資料を集めてきて、コンピュータに任せれば、フォントの種類・サイズ、色の統一感などは自動的にやってくれそうです。

そう考えると、人と一緒に考える仕事はまだまだ大丈夫なんだろーなと思うんですが、さてさてうちの子は、その中でどんな仕事があってるんだろーなー。