読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

脳腫瘍になった人の安楽死で世界をまたいでなにかバチバチやってるみたいですね

11月1日に脳腫瘍のアメリカ人が、安楽死を認めている州に引っ越して安楽死したというニュースが流れました。
脳腫瘍の29歳米女性『安楽死』!「11月1日にさようなら世界」夫や家族に見守られ... : J-CASTテレビウォッチ

脳腫瘍のため「安楽死する」と宣言していたアメリカの女性ブリタニー・メイナードさん(29)が、予告通り今月1日(2014年11月)に安楽死した。アメリカでは「彼女の死が安楽死の論議を変えた」といわれる。安楽死を考えるようになるだけでも違ってはくるだろう。

このニュースを受けて、なぜかバチカンが反応します。
バチカン、米女性の安楽死批判 「自殺は良くない」:朝日新聞デジタル

末期がんで余命半年を告げられた米国人女性(29)が安楽死を選んだ問題で、ローマ法王庁バチカン)の高官は4日、「自殺は良くない。手助けするのは馬鹿げたことだ」などと女性の選択を批判した。

ほっときゃいいのにわざわざ批判しました。

この批判を聞いて、安楽死したお母さんが胸の内を明かしています。

Yahoo!ニュース - 「神に対する罪」のバチカンを批判 米尊厳死女性の母親が反論 (産経新聞)

尊厳死が合法化されている米西部オレゴン州で今月1日、末期の脳腫瘍を患っていたブリタニー・メイナードさん=当時(29)=が投薬によって死亡したことに関連し、母親のデビー・ジーグラーさんが娘の死を批判したローマ法王庁バチカン)に反論したことが分かった。

バチカン側はメイナードさんの死後、「尊厳というのは人生を終わらせることではない。安楽死は神と創造に対する罪である。非難すべきことである」とするメッセージを発していた。

 これに対し、ジーグラーさんは、尊厳死を支援する米団体のホームページで「29歳の娘に肉体的、精神的に襲いかかる激しい痛みを知らない、大陸を隔てた見知らぬ人に非難されることではない」とし、「この批判は、ほほを平手打ちされる以上のこと」と家族の気持ちを記した。


このニュースを聞いても、多くの方が脳腫瘍でももうちょっと頑張れないものかしらと思うんではないかと思いまして、私の経験をちょっと紹介したいと思います。


何年か前のゴールデンウィークまで遡るのですが、私には当時仲の良い母方の祖母のおねーさんがいて、山奥まで奥さんを紹介しに遊びに行きました。
そのおばあちゃんは、商売気質、昔気質のしっかりもので、私が行くときはいつも家中が綺麗(一度蛍光灯の傘の裏まで確認しましたがホコリがありませんでした)でしたし、「一日ラーメン30杯も売れりゃあなんとか生きていけるわよ」なんて豪語する位生活力のある人でした。
そんなおばあちゃんでしたが、ゴールデンウィークに伺った時には、元気ではあったんですが、幻聴が多少聞こえる程度には耳が悪くなっていました。

無事奥さんも紹介し終えて、我々は数日で帰宅したんですが、その1か月後位に、おばあちゃんの家の近くの民生委員の方から連絡がありました。

おばあちゃんに脳腫瘍が見つかったとのことでした。

その民生委員の方は元看護婦だったとのことで、おばあちゃんの異常に気づいて大きな病院に連れて検査してもらったらしいのです。

脳腫瘍の中でも悪性のグリオーマ。うろ覚えですが、医者の話では、

  • ゴルフボール大の腫瘍
  • 境界がわかりにくいので取るなら大きく取る必要がある
  • 脳を削るとどこかに障害が出る
  • わずかでも残っていると数ヶ月で元のサイズの腫瘍に戻る
  • 通常治療する場合は、放射線治療と化学治療を併用する
  • 化学治療は薬によって合わないこともある
  • 余命は3ヶ月

とのことでした。

私がこれを聞いた印象は、もし私(働き盛りのサラリーマン)がなっても、「諦めるしか無いな」でした。

おばあちゃんはすでに記憶に障害が出ていて、私の顔もよく見ないと思い出せないレベル、どんどん悪くなっています。
(記憶に障害が出るのはまだましな方だと思っています。理性に障害が出るとか、最後まで意識がしっかりしているのに体が動かなくなるのは辛いと思います。)

母が下した結論は、「治療はなにもしない」でした。

なかなかつらい決断だったと思いますが、治療してクオリティー・オブ・ライフを下げるくらいなら、母の近くに移動させて面倒しっかり見てやろうという判断です。

医者の判断は余命3ヶ月でしたが、おばあちゃんはその後1ヶ月で亡くなりました。



今回ニュースになっている脳腫瘍がどの脳腫瘍かわかりませんが、私がおばあちゃんと同じような脳腫瘍になって、余命3ヶ月と診断され、安楽死という選択肢があった場合、障害が出る部分によりますが安楽死を選択するかもしれません。

バチカンはダメだって言ってますが、一律に安楽死はダメだなんて、そんな簡単に言えないんじゃないかしらと思うんですよねぇ。