かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

最近流行りのミニマリストに違和感。。。

最近ネット界隈でミニマリストという言葉を聞きます。

意味はものを極力持たない人ってことのようなんです。


最初この言葉を聞いた時は、「そういう生活っていいよね。ものがなくて部屋がシンプルになって」って思ったんですけど、いざ自分がそれを出来るのかって考えてみると、いろんなことにぶつかるんです。


例えば、食器の数。

ミニマリストの方々は、コップを自分用に一つだけとか(人によるとは思いますが)。


いいですよね。食器棚にコップが一つだけ。いやいや、食器棚すらいりません。


でも、その場合、巨大なビールジョッキみたいなコップじゃないとダメですよね。しかもレンジ対応可の。

でないと、お腹壊した時に冷蔵庫にあるお茶を温めて飲めませんよね。
私は飲みませんが、ビールをぐいっと行きたい時も有るでしょう。
そもそも緑茶を飲みたい時もあれば、牛乳を飲みたい時もあれば、水を飲みたい時もあれば、とあれこれおシチュエーションを考えると、すべてを包含するようなコップが必要になってきますよね。

また、飲んだらすぐ洗わないといけませんよね。
でないと、次、また飲みたいときにコップがない。

私が学生の頃はペットボトルとかをラッパ飲みして冷蔵庫に入れていましたけど、ミニマリストで無精って相容れない感じがします。



例えば、下着を考えてみました。

私の場合、突然泊まりの仕事が入る可能性があるんで、会社にそもそも下着セットがおいてあります。昔おいてなかった時にコンビニで下着を都度買っていたため、今ではかなりの下着ストックが有ります。奥さん洗濯は毎日しているようですが、たたむのを数日おきにしているようなので、数枚の下着ではストックがなくなることが有ります。海外出張や国内でも1週間程度の出張に行く場合には、中途半端なのでホテルで下着を洗わずに、出張日数分下着を持っていきます。

これを最小限にするためには、そもそも泊まりの仕事は絶対に断りますという強い姿勢を示すか、出張時のホテルではどんなに疲れていても(朝の3時にホテルに着いて、7時にはホテルを出たことも多々あります)必ず洗濯する覚悟が必要です。奥さんがたたむのをサボっていたら、代わりに毎回たたむことも当然です。

うん、ちょっと無理。


また、私は臆病なつもりはありませんが、何かの備えをすることは結構好きな方です。地震用に水や食料、避難グッズ、噴火用にはマスクもストックしてあります。ウイルス対策として普通のマスクもおいてあります。

本は最近電子ブックに移行しつつ有りますが、出張途中で買ってしまうことも有ります。


服はそれほど持っていない方ですが、それでも四季に合わせた服が必要ですし、TPOに合わせた服も必要です。

出張が多いので旅行用バックは必要ですが、出張の長さに応じて3日程度、1週間程度、それ以上の3種類に、普段の通勤バックも入りますよね。プライベートのバックもひとつ有ります。


趣味で持っているパソコンとかバイクとかその他もろもろ含めないでも、ひとりで暮らす前提でもいろいろ必要になってくるんです。

一応遠方から来られた方用にふとんのストックも有ります。

逆に本当に最小限のものしか持たない場合には、私の家の近くで飲んだ挙句に終電をのがした友人がいて泊めて欲しいとお願いされても絶対お断りし、出張も基本的にはお断り。毎日毎日同じ同じリズムで同じ生活を続ける必要があります。寝坊して”今日は走れる靴で出社”とかもってのほかです。
災害が起こった場合には、最低限と言われる3日も持たず水がなくなり、他人にかまっている暇も無い方々からでも支援を受ける必要が出てくることになりそうです。


つまり、ものを最小にするという行為は、人生の浮き沈みに対して非常に脆い体制になってしまうのです。逆に、この浮き沈みを最小限にすることが、ミニマリストの道ではないかと思うのですが、人生の目標が人生の浮き沈みを最小限に抑えることって、私にはいまいち魅力的には映りません。
ましてや守るべき子供も奥さんもいて、最小限しか持たないって。。。

特に、震災のおかげで物がなくてもなんとかなるってことを悟ったって言っている人がいましたが、普通、震災にあったら、次同じ震災が来ても誰かに頼らなくても数日はなんとかなるような備えをするべきだって思うんじゃないですかね。そりゃ、それでも全部失うことは有りますが、なにも失わなくても、誰かが支援してくれる前提で人生設計しているように見受けられます。
人生で最も大きな浮き沈みの一つが自然災害だと思うんですが、この避けられない大敵を前にしてノーガード戦法がどこまで通じるのか。


ということで、コンセプトは一見非常に共感してしまいそうなミニマリストですが、最初から人生の浮き沈みを想定している私には到底無理ですわ。