かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

消費税10%にして還付するとかごっつぁんです

消費税10%とか、日本の経済の流れを悪くする方向な議論が盛り上がっていますが、最近は低所得者のために増える2%分の一部を還付しようという話も出ているようです。

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2017年4月に消費税率を10%に引き上げる際の負担軽減策として議論する消費税の「還付制度」について、財務省は消費者に還付する金額の上限として1人あたり年4千円を目安に検討する。買い物をしない子どもの分も含め、家族それぞれの上限を合算して申告できる仕組みにすることで、子育て世帯に配慮する。

(中略)

申告は、マイナンバー(社会保障・税番号)制度で17年1月から始まる個人用サイト「マイナポータル」で行う。マイナンバーの個人番号カードを使ってログインして手続きをする。パソコンのない世帯のために、郵便局などに端末を置いて作業を代行することなどを検討するという。

仕組みとしては、買い物をした際にマイナンバーを提示して、それをデータとして収集して、お酒を除く食料品を購入した分については、上限を設けて一部還付しましょうという事らしいです。

www.asahi.com

還付を受けるには、買い物時にマイナンバー(社会保障・税番号)の個人番号カードを持ち歩く必要があるが、麻生氏は「カードを持ちたくなければ持って行かないでいい。その代わり、その分の減税はないだけだ」と語った。還付される金額については「限度額を決めることになる」と説明し、所得制限の導入も検討する考えを示した。

私が所属している会社はいろいろ売ってますんで、こういう話を聞くとどうしても反応してしまいます。こういうシステムが必要な仕組みが導入されると、弊社もお仕事が増えます。どうもごっつぁんです。

ただ気になるのは、

食料品を売る方はどんな仕組みで対応するんだろう?

ってこと。


いやいやマイナンバーを持って行くんだから、そのカードにバーコードなりICなりがついていて、読み込んでレジシステムとつなげて情報を上げればいいじゃないと。
そりゃそうなんですが、大手スーパーならいいんですけど、商店街の小さな個人商店とかどうするんでしょうね?

あの手の商店街って、私の記憶では、売上をレジ打ちしているイメージがなく、かごに小銭を入れたやつをぶら下げていて、暗算で総額とお釣りを計算してって感じナンですよね。
えっ?古い?でも、せいぜいレシート出るだけの単体のレジスターがある程度ですよね。

そこにマイナンバーですよ。

「あの、マイナンバーカード使えますか?」
「ごめんね!うちは零細だから使えないんだよね!」

そんなこと言ってたら、ただでさえお客さんが減っているのに余計に減りますよね。



これはもうベンダーさんにとってはまたまた儲かるチャンスじゃないですか?

新しいレジシステム+接続回線保守費。

またスーパーなら既存システムと繋げたいって話になると思うんですけど、それまたシステム改修になるんで単品より桁が違うお値段がかかります。

これが全国で一斉に発生するんですよね。

えっ?零細は毎回マイナンバーを帳簿に記載して確定申告の時に上げればいいじゃんって?そんな事したらご主人死にますよ。もしくは税理士さんにお願いする手数料がぐっと増えることになります。いずれにしてもいいことなさそう。


文句ばっかり言ってちゃなにも始まらないですけど、政府は零細でも使える最低限の仕組みは用意するべきです。
売上げデータを随時収集するのか、年末とか確定申告でまとめてあげるのかによってやり方は代わりますが、個人的には後々のことを考えて随時売上データを上げていく方がいいんじゃないかと思います。そして、既存のタブレットにアプリ入れる程度でも使える最小限のパッケージにしてあげれば、なんとか小さい商店でも導入できるんではないかなと思うんですがどうなんでしょうか。

すべての買い物をマイナンバーで紐つけること自体は私は賛成なので、この辺り、消費者側だけじゃなく、申告する側のことも考えた仕組みにしていただけるといいんではないかなと思います。


それ以前に私は消費税には反対なんですけどね。