かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

宇宙実験:「ディープ・インパクト」の衝撃弾、すい星の核に命中

前にも触れたネタ。今回は成功してすい星のなかを調べることが出来そうですよと言うニュースです。
研究をする立場にいると、どうしても疑問をぶつけたくなるのだけど、今回はちょっと趣向を変えまして、すい星を壊して何がわかんねんと言う事をかってに列挙してみる。真偽の程はわかりません。
記事をみると、ほとんどがすい星を破壊すると原始の太陽系の様子がわかると言っている。ただし、計測出来るのは分子の種類や量と、銅の塊をぶつけた衝撃でどれくらい破壊できたのかという情報からすい星自体の硬さがわかる程度とする。すると

  • すい星内部が硬いかざくざく(すき間が多くあるのか)かによって、
    • どれくらいの圧力がかかったのかが分かる=>すい星がどれくらいの速度で成長したのかが分かり、太陽系初期の宇宙(太陽系内)にどれくらいの密度で粒子が分布していたのか推測できる
  • すい星内部の物質成分(分子構造とその割合)を調べることによって、
    • 生命起源の一つの謎であるタンパク質の起源が分かるかもしれない(隕石内部で見付かったという研究成果もあるようだが、すい星内部で見付かったと言う方が説得力がある。今の所、海の底の水圧等や噴火によるという説が有力だと思う)
    • 太陽系初期の成分の平均値が分かる=>全体として水が多いのか岩石が多いのかから、他の惑星の見えていない所にどれくらい水分があるのかを推測できる。

という成果は得られるかもしれない。
でもどれくらい費用をかけられているのかちょっと聞いてみたいですね。科学(夢)に費用対効果なんてやぼなのさと爽やかに答えて頂けるとなお良い感じ。