かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

人のふり見て我がふりなおせ


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開始まではオリンピックに反対だ!と、世間様も息巻いていたわけですが、始まってみるとがんばれニッポンの声に押されて、オリンピック一色になるのも仕方ないよねと思っていたのですが、予想外に聖火に焼かれた方々が続出して、もうお腹いっぱいの今日このごろ、みなさまいかがお過ごしでしょうか。オリンピックのロゴのパクリ問題から始まりハイペースで飛ばしていたスキャンダルの連打はなかなか失速せず、テレビを見ない人にもエンタメを提供するのは、裏に凄腕ライターがいるのではと疑ってしまうほどですね。

我が家では、なぜかいつもと同じように部屋に閉じこもってオタク生活を満喫しているだけなのに、家族からオリンピックに興味ない人のレッテルを貼られ、世間の開会式に対する話題にも全然ついていけず、いつも通りの疎外感を満喫しております。

個人的には、元ラーメンズユダヤ人発言はもらい事故だと思いますが、あれを批判している人は、今の御自身の発言が二十年後にもポリコレ的になんの問題も無いって自信があるんだなと感心してしまいます。

 

ちなみに、コロナに関しては私の予想は外れて、感染の拡大がオリンピックの開会式に間に合ってしまいました。

コロナのなんちゃら分科会も整理した情報を出さない中、最も正確な感染者数予測を出しているのは政府でも8割おじさんでもなく匿名はてなではと思っているのですが、それが逆に日本の底堅さかなと思います。

東京の感染者数を5週間ぶん予測した (7月19日版)

 

閑話休題

 

60歳の女性の大学の先生が、「人ではなく物事をみよ」と言うオードリータンさんの言葉を引用しつつ、その結論が45歳以上のおじさんは引退しろという雑な、人の属性による差別発言を発したというお話。

 

『私は差別と黒人は大嫌いだ』なんてジョークもあるんですが、人は自分は理性的だと思いつつ、本能(言葉選びが難しいですが、本音でもなく深層心理的無意識の思い)が見え隠れすることがあるもので、私も常日頃嫁さんになにか指摘するたび、自分もできてないじゃんと言い返される日々です。

自分の理性と本能の矛盾はなかなか気づきにくいので、嫁さんには「出来てないところはあるから言ってね」とは言ってるんですが、そのあたりはなかなかご理解いただけておらず、説明が苦手な自身を呪うばかり。

 

私の自己矛盾を躊躇なく指摘してくれる我が息子の存在は本当にありがたいです(私にはそもそも友達がほぼいませんので友人に期待するのは不可能なのです)。

 

件の先生には、やはり非難のコメントが並んでいるわけです。これも最近嫁さんに、「人は自分が絶対に正しいと思ったとき、残酷になるんだよ」という言葉があるよと紹介しました。先生の発言は短い文章の中に矛盾が入っているので攻めやすいんです。攻めている人は、結論として「ごめんなさい、私が間違ってました」って言ってほしいのかも知れませんが、ここまで攻められると受け止められる人はいないので守りにかかりますよね。

ネットは物量が無限大なので手加減が難しい。

こういう炎上が起きるたびに、自身の気づかない自己矛盾をアップデートするために、我が息子の論理力をもっと鍛えなきゃと思います(いい迷惑)。

 

最近嫁さんにはもう一つ小話をしました。「人は2種類に分けられます。ルールを作ると、自分が率先して守らなきゃと思う人と、自分が作ったんだから自分は守らないでも良いと思う人」。私がこういう小話をするとき、裏の意味を考えずに聞いてくれるのは嫁さんのいいところだと思うんですが、時には拾ってほしいななんてないものねだりをしてしまいます。

 

昔、息子にも小話を紹介しました。「とにかく結婚したまえ。良妻なら幸福になれるし、悪妻なら哲学者になれる」

 

なんだか私もどんどん哲学者よりになりつつありますかね。