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かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

STAP細胞の報道を見て、日本の研究者はやっぱり優秀で、政治家と報道機関はアホなんだと再確認できた

社会

私がSTAP細胞という単語を聞いたのは、もう半年も前だったと記憶しています。当時仕事から帰ってリビングに入った時に、うちの奥さんが、「STAP細胞って何?テレビですごいやつって言ってるよ」と話しかけてきた時です。私自身は専門がまったく違う上、専門外には疎いんですが、奥さんからすると、博士はなんでも知ってるという前提で時々そういう話を振ってきます。

その1週間かそこら辺り後から、各国から検証実験が成功しないという報告が上がってきているとニュースに載り、また捏造かと話題になっていました。

それ以前から、理化学研究所と、産業総合研究所については、特定研究開発法人という新たな枠組みを作って、高い給料を支払し、ハイレベルな研究者を世界中から集められるようにしようという計画を文部科学省の方で進めていました。

しかし、このような捏造問題があるなら、理化学研究所は認定できないと言う話も出て、しっかり検証しましょうと言って、今の検証実験へとつながっていったと記憶しています。


その際に、この小保方氏は、私にはよくわかりませんが、おきれいな方だから優遇されているだとか、女だから目の敵にされて捏造だなんて男が騒いでいるなんてよくわからないことを言っている人もいました。


私の経験から言うと、研究室で女性が綺麗だからと優遇されているといった事例は見たことがありません。逆に女だからと言って軽視されているといったことも見たことがありません。ただそこにあるのは、男とか女とか関係なく、協調性のない人、やたらと努力が空回りする人、予算を取ってくるのが旨い人、人の間で立ちまわるのが旨い人、サボるときはひたすら自分の趣味に没頭し学会前にだけ頑張る人、非常に優秀でひたすら実験と論文提出に励む人、いろんな人がいて、確かに一般社会よりは幅は広いとは思いますが、それでも一般社会と同じで、それぞれがその組織の中で自分の居場所を見つけているだけ。それぞれの立ち位置は、性差よりは個性で決まっていたように思います。もちろん個性よりもステータスで立ち位置が決まるのも一般社会と同じです。
綺麗だからと上司に目を付けられて、出張先のホテルで部屋に呼ばれたとかそんな噂程度なら聞いたことはありますが(その人は行かない選択をしました)。


小保方氏も、割烹着を来て実験をしている姿をニュースで見たことが有り、非常に個性的だなとは思いましたが、私の知る人でも、アンパンマンの落書き帳を実験ノートにしているくらいの人はいましたし、まあ成果さえ出せるなら許容範囲なんだと思います。


さてさて、そろそろ本題に入ろうかと思うのですが、その前に、このSTAP細胞の問題には、2つの観点があるというところを認識する必要があります。

  • 一つは小保方氏の捏造があったか?あと、
  • 一つはどこに手違いがあったのかです。

捏造があれば、それはもう話になりません。研究者の倫理の問題では有りますが、国の予算も使っていますし、それなりに罰せられる必要があると思います。

捏造がなかった場合、ではどこに間違いがあったのか。

  • STAP細胞はあったけど、論文に手順が正しく書かれていなかったから、再現できなかったのか
  • 小保方氏に誤解・間違いがあって、実験結果を正しく見れていなかった
  • 小保方氏には原因はなかったが、他の要素が間違っていたのか

が考えられるのではないかと思います。


そして、検証実験をするのは、手順の記載、小保方氏の誤解・間違いを見るためのもので、捏造などの他の要素を検証するものではありません。捏造の追求は科学のやることじゃなりません。
更に言うと、科学の世界でもどこでもそうですが、無いことを証明することはほとんど出来ません。見ず知らずの他人に、突然昨日100万円貸したから返してって言われたら、「証拠はあるのか!」って反論すると思います。「貸してないことを証明しろ」と言われたら困ってしまいますよね。普通は無いことの証明と有ることの証明では必要となる労力が全然違います。
なので、検証実験で成功すれば、正しいことを証明できますが、成功しなかった場合には、「検証実験では再現できなかった」ことしか証明出来ません。ひょっとしたら、小保方氏も他の誰も気づいていない実験条件が揃わなければ成功しなかったためにうまく行かなかった可能性は、科学的には否定出来ないのです。



まあそんなわけで、この検証実験は何が目的であそこまでやってんのかなー位に思ってたんですが、昨日のニュースで、

小保方流「コツ」解明できず 24時間監視の再現実験室:朝日新聞デジタル

「今回の検証は、科学のやり方でない。犯罪者扱いは科学にあってはならない」。監視用モニターで監視しながら、第三者が小保方氏の実験に立ち会うという、異例の検証のやり方にいらだちをあらわにした。

と検証実験の責任者が言っていましたが、これを聞いてちょっと安心しました。

というのも、人間誰でも間違いや誤解はあるものです。その誤解・間違いで発展した科学もありますし、それ以前に、間違えたら吊るし上がられると思うと、まともに研究発表なんか出来ないですよ。特に目立つ分野では。

捏造はダメだけど、誤解や間違いは気をつけろよで終わらせないとダメなんですよ。

なのに、捏造が確定していない段階で、研究者を罪人に仕立て上げて報道するゴミはだめですね。

今回の検証実験やそれ以前の一連の流れは良くないと思ってましたが、そう思う人が責任者の立場にあってよかったです。いろんな事情からやらざるを得なかったんでしょうが、だから科学のやり方じゃないって批判したんですよね。

あと、文部科学大臣

「STAP細胞存在しない」 下村文科相 :日本経済新聞

下村博文文部科学相は、小保方氏の実験でSTAP細胞が作製できなかったことに関し「一言でいって残念な話。検証結果として、STAP細胞が存在しないと確定した」と述べた。

と言っていましたが、この人のレベルの低さというより、この程度で大臣ってのが悲しくなってしまいました。他にも「実験が未熟だった」とも言ってましたが、私はこの大臣が未熟で残念です。


そして、これだけ世間に厳しい目を向けられ、強い制約のあるなか、それでも自ら検証実験を行った小保方氏は、非常にタフなんだと思います。私だったら、好きにやれよと言って旅に出てますね。
まだ若いんだし、これに研究者としての更なる素養を身に付ければ、いい研究者になると思います。




あと、ちょっと話題がそれますが、「STAP細胞が存在することを証明できなかった」ことは叩くくせして、「存在することは証明できなかったけど、証言があるから従軍慰安婦は存在する」とか言う某新聞屋は、科学的にはどちらの主張も不合理なんですけど、一般には皆さんどう思われてるんでしょうね。