別れは突然に
昨日は12月29日の月曜日。多くの日本の会社では、仕事納めの日になるのではないかと思います。
そんな夕方頃、私の後ろの方からおじさん同士の会話が聞こえてきました。
「そろそろ行っちゃうから、最後に挨拶しとこうと思ってね」
「もうそんなになるの。いやー早いもんだねー」
どちらも私と仲良しの部長さんなんですが、片方のおじさんは、最近組織変更があったために、チームごと違う部署に異動してしまっていたのです。
と言っても、今は形だけ組織変更しただけで、座席などは元のまま。本拠地は別のところにあります。
そういえば、1月からまたうちの部署でも組織変更のお知らせが来てたな。
総務から来るメールと言えば、だいたい種類は決まっているんですが、人事や組織改編なども含まれます。
確認のために、総務からの人事異動のメールを開いてみましたが、後ろのおじさんの移動の話は書いていません。
そうか。組織が変わっちゃったから、うちの総務の範疇じゃなくなっちゃったんだ。
後ろのおじさん同士で話が弾んでいますが、後ろのおじさんが移動するなんて話は聞いてませんでした。ただ、組織が異動したのに、人が移動していないという中途半端な状況を、それほど長く放置はしないだろうなとは思っていました。
私の後ろの方では、お別れの挨拶が終了しようとしていました。
「ほんと、お世話になりました。じゃあそろそろ行く時間なんで。じゃあ、はかせもね」
突然話をふられてちょっと焦りましたが、離れ離れになるとこれから話す機会もほとんどなくなってしまうので、しっかり挨拶しとかないとなと思い、襟を正して挨拶することにしました。
これまでお世話になりました。
「お互い様だよね」
でも、後ろから少し聞こえていましたけど、来年から移っちゃうんですか?突然ですね?
「えっ?」
えっ?
「なんのこと?」
移動しちゃうんじゃないんですか?そろそろ行っちゃうって?
「いや、納会がここじゃないところであるから、今から行くんだけど。」
。。。。。
「じゃあ来年もよろしくね」
はい。完全に勘違いでした。てかおじさんたち、会話まぎらわしーよ!!