かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

もしも通勤手当がなかったら

なんだか、Chikirinさんが投げた”通勤手当なんて廃止すべき”って記事がかなり話題になっているようですね。
通勤手当なんて廃止すべき - Chikirinの日記

まずは通勤手当を止めたらいーんじゃないでしょうか。会社が通勤手当の 2万円を給与として払えば、Bさんは間違いなく、もっと近くに住もうと考えます。

会社の負担額も Bさんの生活費も変わらないのに、Bさんの通勤時間は短くなるんです。

これは、社員を遠くに住ませるための通勤手当という制度を廃止すれば、全員が得するってことを意味します。会社だって、社員が朝からラッシュで疲れて出勤してくるなんて、望んでるわけじゃないでしょ?


私はというと、会社から1時間程度通勤に時間がかかり、6ヶ月の通勤手当が20万円以上になります。家を買うときに、当時の部長に相談して、問題ないという回答だったので購入した覚えがあります。

上記Chikirinさんの記事では触れていませんが、私が住む場所を選んだ一番の要因は子供が育つ環境です。私自身が東京出身ではないため、子供を私立に活かせることに慣れていないということも有るでしょうが、やはり何もフィルタにかかっていない公立に行かせたほうが子供の人格形成にいいのではないかと考えているのです。東京中心地に近いほど、子供は私立に行かせるという親が多い傾向にあるようですが、そうなると、その場所の公立学校は結局フィルタにかかってしまうことになります。本当は白と黒が半々入っている入れ物が有るはずなのに、黒だけ別の箱に入れると、元の箱も白だけと偏った状態になるという意味です。そして、所得が高いほど私立に行かせるという明らかな傾向があり、高学歴な子供の親の収入が高い傾向が有る以上、子供を大学に行かせたい私としては、そのような環境では子供を私立に入れざるを得ないと考えるはずです。小中学校は子供にとっていろんな価値観が有るんだってことを学ぶいい機会であるはずです。これらのことを考えて、私立の価値が相対的に低いところに住むという選択肢を選ぶことになりました。

もちろん、時間のかかる通勤時間は勉強が出来るという目算もありますし、それは実現出来ています。Chikirinさんは、喫茶店の方が静かで効率的だと言っているんですが、それは理想論で、会社に間に合う出勤時間の1時間も前に家を出て勉強するためにはそれなりの労力が必要です。好きな事なら出来ますが、好きではないけどやったほうが良いこと程度では長続きしないでしょう。



そんなわけで、今通勤手当を廃止されると、年間の出費がいきなり40万以上増えてしまいますが、住む場所を東京に近づけることは避けたいので、手当廃止は反対です。その代わり通勤手当相当額を、通勤手当が低い人に支払うことには賛成です。大阪ですこし前から実践していたところがあります。
【わが社のオキテ】会社の近くに住むほど“おトク”!住宅手当アップで一石二鳥の戦略とは(1/3ページ) - MSN産経west

同社の本社は大阪市北区堂島浜。まさに都心のまっただ中。本社と自宅の直線距離が2キロ以内なら3万円、2キロを超えて3キロ以内なら2万円、3キロを超えて4キロ以内なら1万円の住宅手当が毎月支給される。

いきなり廃止すると、住宅ローンの返済でカツカツの方も多いでしょうから、それはやめて通勤手当が少ない人に充填する方向がいいんではないかと思います。


逆に最初から通勤手当がなかったら、子供の環境と言っても年間40万円以上の自腹は払わずにもっと会社に近いところに住んでいたのか?東京近郊で、子供を私立に行かせることもやむなしとなれば、おそらく東陽町とかその辺りに住むんじゃないかなと思って調べてみました。今よりずっと狭い部屋ですが以前その辺りのマンションを調べたことが有ります。確か今住んでいるマンションより1.3倍以上の価格は高かったと思います。そうなると、今より30万円程度支出が増えそうです。また、定期代が年間8万円行かない位。合わせると2万円の差。誤差ですね。都会に住むことによる生活費の増加分は含まれていませんから、むしろマイナスになる可能性の方が高い。通勤時間は1時間から20分に減りますが、あの辺りは電車も激混みなので、使う体力も激しく増えますし、子供の教育のためにかかるコストも増えますし。
やっぱり良いことないな。今の場所でいいや。ってなりそう。
結果通勤手当を廃止されても、今の場所に住むことになりますね。きっと。


そんじゃーね!