かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

学会、研究会の様子

普通の方にはなみじのない学会。響きだけでなんだかハイソな雰囲気ですが、ちょっとご紹介してみたいと思います。
研究者が参加する会は、大きなもので学会や研究会があります。
学会とは、同じ学問を専攻する学者が、研究上の協力・連絡・意見交換などのために組織する会と紹介されています。gooからパクりました。つまり、組織であって会合ではなかったりします。この組織が開催する定期的な会合を一般的に学会と呼んでいます。組織としての学会ではこれを年次大会とか年会とか呼んでいます。
研究会と呼ばれるものは、やる気のある研究者が知合い等を集めたり、学会誌で呼びかけたりして開催します。その際、大きな研究所であれば、場所や旅費等の諸費用を提供してくれたりします。研究施設の評価の一つとして、このような施設共同利用があるためです。研究会は参加費というか、旅費と宿泊費が学生でも出る場合があります。
つまり、研究会と呼ばれるものは、比較的誰でも開催できてしまうので、いろんなところでかってにやられています。
学会誌を購入していればというか学会に入っていれば、この手の情報も同時に手に入ります。学会に入るには推薦も必要だったりしますので、近所の研究者を捕まえてみてください。
研究会や学会の内容は、大きく分けてオーラル(口頭発表、口頭と略す事もある)とポスター発表があります。
多くの皆さんが学会で発表すると聞いてイメージするのは口頭発表です。
しかし、多くの場合、ポスター発表だったりします。
学会や研究会次第ですが、口頭発表は比較的えらい人がします。しかし、内容も難しくなりますし、質問もしにくいので、私は同じような内容のポスター発表を見付けて色々質問して
おいて、予備知識をつけた上で口頭を聞くという感じにしていたりします。
スケジュール的に無理な場合も多いですが。
規模にもよりますが、普通は口頭と同じ様な区切りでポスターの時間がありますから、皆さんポスター発表の時間になるとポスター会場に移動して、色々見て回ると言う感じになります。
ポスター発表者は、大体2時間というポスター発表の時間枠があると、1時間くらいはポスターの前にいて興味のある人に説明をしてくださいと言われます。学会等には同じ研究室で
参加している場合が多いので、自ずと口頭発表とポスター発表の研究内容で似たようなのがあります。学会や研究会で最初に受付を行ったときに、スケジュールや発表の要旨が配られるので、早い段階で自分の興味ある研究内容(自分の研究と関連しているかどうかは関係無し)を捜し出しておくと、効率の良い時間を過ごせます。


研究会は身内の研究者が多いので、一般の方は参加し辛い(参加は出来るが居心地が良くない)かもしれませんが、学会(年次大会)は広く見に行けますし、学会の会員になっている必要もありません。受付で少し多めに参加費を取られる(数千円)だけですから、興味のある方は見に行ってみるのも一興かと思います。特にポスターでは学生も多いですし、初歩的な事でも丁寧に教えてくれることが多いです。我々も分野が違えば分からない専門用語だらけですから、割と初歩的なことも聞きます。


学会の年次大会は毎年違う場所で開催されていることが多いため、ひょっとしたら皆さんの近くで開催しているかもしれません。たとえば日本物理学会のウェブサイトを見ると、年次大会以外にも様々な催し物を開催して一般の方にも集まってもらおうと努力している感が伺えます。多感なお子様を持つ方でも、将来の自分の進路が見つからない大学生でも、ただの興味本位の中高生や専門外の大学院生でも広く門戸を開いていますので、お時間があればぜひいろんな学会の催し物に参加していただきたいと思っています。


学会の一覧(全部じゃないですけど参考までに)
http://ja.wikipedia.org/wiki/学会の一覧