かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

すき家のワンオペ批判批判が突っ込みどころ満載

突っ込みどころ満載な記事があったんです。

すき家のワンオペを批判するなら、牛丼にも深夜料金を払うべきだ。 - 榊 裕葵

もうこれは釣りだよね?としか思えないないようなんですが、とりあえず突っ込んでおきます。

すき家のワンオペ率は0.2%

すき家がホームページで公開しているIR情報によると、全国にすき家は約2000店舗ある。そのうちの2店なのだから、数学的に冷静に考えると、ワンオペ率は僅か0.1%である。もちろん、「0」が望ましい姿であるが、この0.1%という数字に対しても「まだワンオペをやっているのか?」と上から目線で責めるのは、少々言葉がきついのではないだろうかということだ。

全国に2000店舗あるから、2店舗ワンオペでも0.1%だろうとのこと。でも、その更に元記事では、

調査したのは、弁護士らでつくる「ブラック企業対策プロジェクト」。11日午前1~5時、メンバーや賛同者が東京や大阪など7都道府県の83店を訪ね、ワンオペかどうかを従業員に聞きとった。結果はホームページでも公開している。

とあるので、2.4%だろうという軽いジョブから始まります。

たった1日の調査では評価できないはず

それに、会社側は、ワンオペを指摘された2店舗についても、ワンオペはしていないはずと反論している。急な欠勤や有給休暇の取得などで、結果的にワンオペになってしまったという可能性もある。確率的には起こりうることであろう。

まだまだ軽いジョブが続きます。
統計学的にどれくらいの数を調べればいいのか評価してませんが、83店舗を複数日ってどんだけ手間を掛けさせるつもりなんでしょう。

店員に外国人がいるのはいけないことなのか?

確かに、外国人の店員の方が注文を聞き返したり、ゆっくり注文内容を伝えたりしたりしなければならない場面もあろう。1泊5万円もする高級ホテルでそれは困るが、街中の飲食店では、許容してあげるくらいの気持ちは必要なのではないだろうか。自分が逆の立場だったときのことを想像してみれば分かるはずだ。

それに、外国人の店員の方には、母国を離れて日本に来て、大変な仕事をしてくれているということに感謝しなければならないと私は思う。「外国人だからダメだ」と批判するのは、むしろ彼ら彼女らに対して失礼に当たるのではないだろうか。

少しジョブが強くなってきましたね。
元記事では、

外国人従業員の姿も目立った。14店を回った都内東部では、ほぼすべての店舗に外国人がおり、2人とも外国人の店舗も2店あった。ある従業員は「ほとんど日本語を話せない人もいる。接客ができず、2人勤務になっても楽にはなっていない」。従業員が女性だけの店もあった。

とあり、日本語をほとんど(レベルはここからはわかりませんが)話せないレベルでも、アルバイトとして実戦投入しているということです。
例えば、日本人がほとんどその国の言葉を話せないのに、アルバイトで働きたいって言ったら、もっと勉強してからにしなさいって言いますよね。普通。
企業が負担して教育してあげるというならわかりますが、その負担を日本人のアルバイトにさせていることが問題です。

牛丼屋は深夜のコストを消費者に転換していない

私は、すき家にワンオペやその他の待遇を含め、これ以上の改善を求めるのならば、私たち消費者が「1円でも安く」という態度を変えなければならないと思っている。

皆様にお尋ねしたいが、深夜に、すき家に牛丼を食べに行って、昼間より値段が高かったことはあるだろうか。私はそのような経験はない。

深夜にタクシーに乗れば割増運賃になるし、ロイヤルホストリンガーハットなどファミレス系のチェーン店でも深夜割増料金を設定している場合が多い。

その根拠は、人件費である。労働基準法では深夜割増賃金として、午後10時から午前5時の労働に対し、25%以上の割増賃金の支払を要求している。深夜に店を開けるということは、それだけで人件費が大幅にアップするということなのだ。

にもかかわらず、すき家は(他の牛丼チェーン店も同様)、深夜でも通常の時間帯と同じ料金でメニューを提供してきた。これは、立派な経営努力と言えるのではないだろうか。

最後にでかいの来ました。
この人は、深夜料金の上乗せは客が行うと思っているんでしょうか?
タクシーでもファミレスでも、勘定が終わった段階で、
「これ、深夜料金だから」
って客が払って帰っていくんでしょうかね?
私は見たことありません。

一番の問題は、深夜コストを消費者に負担させずに、企業努力と称して、アルバイトに負担させていることだろうと小一時間問い詰めたい

大丈夫か?この人。