かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

それツイッターでも叩かれるやつー

昨日家族と車に乗っていたら、どこからともなくパラパラと、白い花びらが。

そうかもうそろそろ桜が咲き出すのか。

種類によっては、早いのもあるのかもねと、家族で話ししながら穏やかな休日のドライブを楽しんでいたのですが、実は私の心の中は、桜を見るとあまり穏やかじゃない記憶が蘇って来てしまいます。

 

そう、あれは10年前。

 

新卒の3月ですから、入社一年ちょうどの頃です。

弊社では部会なんて若手が幹事をするのが当たり前で、私も例によって3月で移動する方のために、部会の予約とか、出席者の取りまとめをしていたのです。

部会一週間前に、当時の営業畑の部長が一言言いました。

「せっかくやから、今度の部会は花見しよか」

 

「えっ!今からそれ言うんですか?」

 

当時一年目にして、五年目の先輩にすら、「俺はお前のように部長に接っすることはできない」と褒められるほどの私は、部長の思いつきにもとりあえず不快の意を表明するわけです。

 

「まあなんとかなるやろ!よろしくな!」

※部長とは仲が良かったのです

 

当時の勤務場所の近くでは、桜といえば上野公園。勤務時間ではありますが、一人上野公園に下見に行き、どういう場所が使えるのか色々見て回り、若輩ながらもみなさんが楽しめて席も確保できそうな場所にあたりをつけました。

 

事務所に戻ってきて、たかが部会ではありますが、一応先輩にも状況を報告します。すると先輩が一言。

「せっかくやから、ちょうちんの下にしよか!」

 

いやいや待ってくださいよと。ちょうちんの下とか、日中ものすごい人だかりで、桜は満開だけど、ほぼ場所取られてますよと。

「でもなんとかなるでしょ!」

 

まあ、早朝に行けば、取れる場所もあるだろうし、最悪取れなくても、現地で見つけた場所なら確保は出来るだろうから、なくはないですけどね。

 

そんな話をしているところに、当時の上長が来ました。

「場所決まったんか?ちょうちんのした?ええんちゃう!で、取れへんかったらどないすんねん?」

 

(なんなんだこの関西弁率の高さは!)

 

いやいや別の場所なら取れるから大丈夫ですよ!

 

「せやから取れへんかったらおまえ責任とれんのんか!!」

 

。。。。。。

 

もうね。指でも詰めろと言わんばかりの感じなわけです。おかしいな?世間的には立派な企業なんだけど(どこの会社にも時々おかしな人がいて、私の周りにもまたまたおかしな人がいただけです)。

 

「前日から場所どりしたらええんちゃうんか?」

 

ハァ ソーデスネ

 

そんな訳で、前日の夜七時頃からめぼしいところに張り付き、何時間かまって宴会が終わったところに行って、幹事らしき人に

「ここもう使わないですよね?」

と確認をして、そこから場所取りですよ。

 

次の朝まで。

翌日、ビニールシートを一生懸命掃除して準備してたら、観光に来てたおばさんからいなり寿司をいただけたのは良い思い出です。

 

言いたいのは、当時ブラックでしたよねってことではなくて、

  1. 部長 花見やろう
  2. 先輩 せっかくやからちょうちんの下で
  3. 上長 取れへんかったら責任とれんのんか

という感じて、口出す人が増えるたびに、要件が増えて、けして減ることはないということなんです。

 

子供らと、これからどこ行こーかなんて言いながら、私の頭の中では走馬灯のように当時の忌まわしい記憶が駆け巡っていったのです。

 

 

そして今日ですよ。

 

会議でですね。

「〜〜に確認したところ、この機能も入れろと支持あり」

「過去の事例から〜〜は必須」

「私の経験では、、、」

「じゃあ入れましょう」

みたいになってきて、いやいやそれ、ツイッターとかで時々、日本の家電は使わない機能が多くて高いとかよく叩かれてるやつですやんと指摘したわけですよ。

 

「まあ仰る意味はわかるんですが、削れないですよねー」

 

とかね。ヘラヘラ言うわけです。もう全然伝わんない。無難に切り抜けたらいいと思ってるんですよ。

本当は一人全責任者を決めて、周りは材料だけ提供して、判断は責任者がすれば良いんです。なので私は予防線的なコメントはしますが、こうするべきという指示はしません。なので今回もあくまでコメント止まりなわけですが。。。

 

大企業とか中小企業とか関係ないかもしれませんが、全責任者をおけない、もしくは置いても横から口を出す(教えないとなんで俺に話がこねーんだとか言う人がいる)企業文化では企業として面白いことをやるのは無理なんだろうなと、そんなことを思う今日このごろでした。