かってにインパクトファクター

子育てサラリーマンが日々の雑多なことをつらつらと綴ってます。時々政治ネタ経済ネタコンピュータネタなどをはさみます。

みずほが日立にシステム障害で負担要求するのは当然

 

3月11日夜から12日にかけて起きたシステム障害をめぐり、みずほ銀行がシステムの構築を請け負った日立製作所に負担の要求を検討していることが分かった。日立側の装置に生じた不具合で企業の外貨建て送金が滞った。発生した為替の差分などの損失を現時点ではみずほが負っており、日立側への請求に向けて詰めている。

以前東証のシステム障害があり、東証は自身の不備を認め、富士通には請求しなかったんですが、今回みずほ銀行は日立に負担を請求すると。

 

当然ですよ。費用負担はシステムの運用にプライドのある会社が負担するのが当然で、顧客起点にフロント側から順に検討するので、東証の件では東証が最初に自身に責任ありと宣言し、みずほのケースではまずはみずほから自身の責任を検討して、「いやいや運用はシステム構築した日立さんに丸投げしてますやん。しっかりやる言うてましたやん」と言って日立に請求。全然変な話じゃないですよね。

ノンコアな部分やクラウドサービスなんかは、自身の責任じゃないのはわかりやすいんだけど、オンプレのそれもコア業務の部分だけどシステム運用は自身の範疇じゃないでっせって、一般にはわかりにくいと思います。

 

要するに、細かいことわからんからよしなにしてくれって依頼して作ってもらったシステムってことですよ。自身で責任が負えないんです。

 

以前、COCOAで政府発注から多重請負をなくすの難しいですよって書いたんです。

多重下請け本当にやめられますか? - かってにインパクトファクター

実際は

COCOAに関係の企業、減らせず 委託先変更で7社に [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

 不具合が相次いでいた新型コロナウイルス感染者の接触通知アプリ「COCOA(ココア)」について、政府は4月1日から、運用の委託先を変更した。委託先は業務を再委託しており、関係する企業は従来の6社から7社に増えた。政府は不具合を防ぐためにも業務体制を見直したが、関係企業を減らすことは難しかったようだ。

増えとるやんけ!

とツッコミ待ちな状態なんですが、要するに要件を増やしてるんです。

政府に責任が来ないようにしっかりシステムが稼働することをチェックする

とか(実際にはこんなあほな書き方にはなりませんが)。

 

発注者が、責任=発注のためのお金を出すこと、って思ってるからこうなるんです。

なかには日本のベンダーが悪いとか言うふざけたやつもいるんですよ。海外は標準作ってそれを売るけど日本のベンダーはSIで毎回作るから、出来上がりのシステムの効率とか品質が悪いとかなんとか。

援助交際があるのは売るやつが悪いって理屈と同じ。

もちろん売る側が悪いこともあるよ。使えないやつ消化器とか、怪しい掛け布団とか。

でも大概売るほうが悪いのって、要件決める責任は買う側に無いんですよ。

コア業務も援助交際も要件買う側決めてますやん。

 

そんなわけで、まとめると、

コア業務の運用に責任持てん会社とか、滅べばいいし、それがなくなると死んじゃうSI企業も一緒に滅べばいいんです(こっちは業務転換という意味でっせ)。