保育環境を整えれば子供を産む、という大ウソ、という大ウソ
はい。タイトルはちょっと煽り気味に書いてみました。
フリーアナウンサーの長谷川さんが、子育てについて、面白い持論を展開してました。
保育環境を整えれば子供を産む、という大ウソ : 長谷川豊 公式ブログ 『本気論 本音論』
ちょっと長いんで要約してみますと、
- 人の数が減っているから、経済は縮小することを止められない
- 働く女性を支援しても、女性は子供を産まない
- 子供を増やしたい方法は専業主婦や専業主夫を増やす(ただし、長谷川さんはこの方法をよしとは思っていない)
- アメリカの保育制度は日本よりはるかに劣悪
- アメリカ人のキャリアウーマンが、子供をたくさん産むのは子供が好きだから
- 日本人はこども好きじゃない人が多い
- こども好きじゃない人は言い訳して子供産まないんだから、少数派のこども好きな人に多く支援した方がいい
リンク元よりマイルドにまとめてみました。
最後以外はだいたいあってる気がします。
ちなみに、私は支援さえあれば、今二人子供いますが五人位ほしいと思ってます。私の教育方針により、奥さんには専業主婦してもらってますが、本人もそれほど働きたいとは思ってないみたいです。
そして、私は奥さんに毎回突っ込まれますが、子供といると平均一分に一回くらいチューするくらいこども好きです。
なので、このアナウンサーのいうところの、支援してあげたほうが良い人に間違いなく入ります。
と一応前提はおいておいて。
私は移民には反対で、かつ人口が減ると経済もシュリンクする方向に動くと考えているため、日本の少子化対策は今すぐに実施したほうがいいと思っています。
ただ、このアナウンサーの言っている少子化対策を実施するとどうなるんでしょうか?
私が想定するのは、
- 誰のおかげで飯が食えているんだって戦前の亭主のような態度の見知らぬおっさんの大繁殖
- 今の子は甘えているからダメなんだと言って、厳しい試練を妊婦、専業主婦に課すおばさんの大繁殖
- タダ飯食ってるくせに態度がでかいとネットで非難轟々
- 平等な社会を実現しますとかいうぼんくら政治家が、今の支援は不平等だと訴え
- 子供を産むだけ産んで、突然支援がストップ
いいことなしですね。
なんでそう思うのか。
ベビーカー広げて通勤電車に乗っただけで非難する馬鹿者とか、
イクメンがベビーカー論争に真面目に答えてみた - かってにインパクトファクター
見知らぬお母さんに対して、母乳で育てたほうがいいんだって持論を展開するおばさんおじさんとか
子供は母乳で育てたほうがいいのか? - かってにインパクトファクター
今でもいっぱいいるじゃん。
アメリカで同様の問題って起こってますかね?聞いたこと無い。
日本には、したり顔で他人の生活に土足で突っ込む奴が多すぎるんですよ。
私が考える子育て支援はこんな感じ
- 育児休業給付金の廃止
- 子供ひとり産むと、300万贈呈
- 一律義務教育まで、子供ひとり当たり月5万支給
- 24時間子供を預けられる保育所の整備(月一利用無料)
- 子育てに関する暴言を、母親にすることの法律による禁止
- 年休などは会社サイドで強制的に割り当ててしまって、日付けだけ従業員がずらせるようにする。残業をさせないもしくは偏らせることで、家族との時間を増やす
ちなみに、上記アナウンサーは自分で言っておいて、自分は支持しないし、自分が支持する案も提示してませんが、私はこれでいいと思ってます。
まず、育児休業については、以前
後輩が正直に話してくれた妊娠のタイミング - かってにインパクトファクター
で取り上げましたが、そこでは、育児休業給付金は、年齢によらず一定か、若いほど多く出せないか?と言いました。しかし、現状給料に応じて支払額が変動する雇用保険から給付している以上不可能です。だったらいっそなくしてしまって、別の制度にしたほうがいい。
一律支給だったら、会社にすぐに復帰したい女性はできるしそのほうが得。専業主婦もお金がもらえて、助かります。会社も支援が少なくなるでしょう。
24時間子供を預けられるようにするのはなんでかって?
日本では、アメリカさんと違って、子供が小さいうちは母親のふとん、もしくは同じ部屋のベビーベットに寝かせることが多いです。
奥さんのふとんで、奥さんの両脇に子供が二人寝てたら、やれるもんもやれねーだろーが。
そして、子供が自分の部屋で寝られるようになったら、その時には奥さんの年齢が高くなって子供を新たに育てる気力・体力・生理現象がなくなってると。
そんなわけで、まる1日、恋人気分を取り返してもらえる日を作るのがいいんじゃないかと思ってます。
あと、暴言禁止。絶対わらわら出てきますよ。俺の金で育ててやってるってやつ。
たとえば、それができないなら、財源は全額相続税からとして、もらっているお金は故人からのものですのでってことにしてもいいかもしれませんが、金に名前なんてついてないんだよって、自分の矛盾を無視して突っ込んでくるやからもいます(きっと)。
ベビーカーを広げたまま電車に乗っていいのかどうか?そんな話は、当事者に直接投げかけるのではなく、別の場で議論すればいいんです。
自分の正義を振りかざして、わがままなお母さんに文句を言ってやろうって輩には想像できないでしょうけど、出かけるたびに、頭の悪い人に絡まれるリスクまで想定しないと生きていけないお母さんに、次子供作るインセンティブわきますかね?
ちなみに、以前、つくばエクスプレス祭りのことを話題にしましたが、
第10回つくばエクスプレスまつり行ってきます - かってにインパクトファクター
このときにも書いていますが、この時私はベビーカーを持って行っていません。
無い方が便利な可能性があったってのもありますが、頭の悪いやつに絡まれて、せっかくの楽しいイベントが家族的に台無しになるのも避けたかったというのもあります。私が呼び出されて文句言われる分には構わないんですけどね。
あとは、家族との時間を増やす。会社休んで家族と出かけることを当たり前にすることで、周りからの認知を少しずつ上げる効果もあると思っています。
祝日を加味して年間どれくらい休んでいるのか国別で比較してみた - かってにインパクトファクター
これらの全部合わせて保育環境だと私は思っていて、これを実現するのは可能だと思ってます。なので、大ウソというのは大ウソ。ただ、統計とか調査とか無視して、声の大きなバリバリキャリアウーマンで、”自分だったら、こういう制度じゃないと子供産めない”って意見しか言えない人を排除もしくは乗り越えていくのは大変だと思います。お局様と対立するのが好きな私にはなんともないんですが、一般的には大変なんでしょう。
最後に、上記長谷川アナに対する反論を少し。
- 本当に子供が好きな人だけで、今の出生率を2.0に持っていくのは不可能だと思います。こども好きだけを支援するのではなくて、損得で動く人も動いてくれる支援にする必要があります(なので、長谷川アナの案は指示できない)。
- アメリカの特殊出生率が高いってことは聞いたことあるけど、ニューヨークで2は行ってないでしょうに。下記記事で、ニューヨークでは、1.814。
List of U.S. states and territories by fertility rate - Wikipedia, the free encyclopedia
沖縄の方が実は上です。0.2が誤差なら、ニューヨークと並ぶ県も日本には結構あることになります。
結果の概要|厚生労働省